「自分は世界トップ2になれる!」2連覇達成のチチパス [ モンテカルロ・マスターズ]

超満員のモンテカルロ・マスターズ決勝で躍動するステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「ロレックス・モンテカルロ・マスターズ」(ATP1000/モナコ・モンテカルロ/4月10~17日/賞金総額580万2475ユーロ/クレーコート)の男子シングルス決勝で第3シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)が6-3 7-6(3)でアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)で下し、大会連覇を達成した。

「最高の気分だ。今年は観客も一緒に盛り上がれた。昨年よりも活気があり、いろんな意味で2倍は特別な優勝になる。ファンが叫んだり応援してくれるなど試合に入ってきてくれて、素晴らしい雰囲気だった。最後までハードな戦いだった。それほど綺麗なウィナーが決まった訳ではなく、美しいテニスではなかったかもしれないが、すべてのポイントでハードワークし、限界を超えて戦った」

ギリシャのテニス界を代表して、そろそろギリシャでツアー大会が開催されるべきだとは思わないか?

「あったほうがいいね。いつ何が開催されるかまったく情報はないが、ホームで大会があれば最高だ。昔はギリシャでも開催されたが、僕が生まれた年の前後に終わったのかな? アテネで大会が行われればいいなと思う。アテネで開催されれば間違いなく、年間スケジュールの中で最高のATP250大会になるだろう。僕の頭の中では、その素晴らしい絵が描けているよ」

クレーコートでこれほど強い理由は?

「僕のプレーはどんなサーフェスでもうまく対応できる。クレーコートが一番プレーしやすいかもしれない。一時は、クレーでできることを同じようにハードコートでもやろうとしたけど、うまくいかなかった。クレーでうまくいくプレーが速いサーフェスでも機能するとは限らないんだ。グラスコートへの順応に凄く苦労した時期があった。自分はこうプレーすべきなんだと決めつけてうまくいかなかった。オンコートでたくさんの練習、練習試合、実戦をこなす必要がある。クレーだけでなくハードでも、自分が一番得意だと思うグラスでも優勝できると信じている。だが、グラスではこの数年思うような成績が残せていない。どのコートでもプレースタイルをうまく適応させ、クレー以外でも活躍することが目標だ」

ここで2度優勝、フレンチ・オープンでも決勝進出、ツアー8大会で優勝している。今後の夢は?

「自分には他のサーフェスよりも得意なコートがあり、皆もそれをよくわかっている。クレーで理想通りのプレーができ、他のサーフェスでのプレーにより時間と労力を割くことができれば、素晴らしいシーズンを送り、世界トップ2でシーズンを終える可能性だってあるはずだ。いつも忘れないようにしているのは、クレーでは自分のベストを発揮できるから、他のコートにもうまくアジャストしてハード、グラスでも同じようなプレーをしたい。どのサーフェスでも安定した成績が残せれば、自分の大きな目標である世界トップ2になれると思っている。限られた特別な選手の枠の中に自分も入りたいと思う」


優勝を決めた瞬間背中から倒れ込んだ後、膝をついて歓喜するステファノス・チチパス(ギリシャ)(Getty Images)

この大会で連覇したのは君で7人目になる。他の6選手[イリ・ナスターゼ(ルーマニア)、ビヨン・ボルグ(スウェーデン)、ギジェルモ・ビラス(アルゼンチン)、トーマス・ムスター(オーストリア)、フアン カルロス・フェレロ(スペイン)、ラファエル・ナダル(スペイン)]は皆、ロラン・ギャロスで優勝している。このデータは自信になる?

「かなり自信になるね。僕もその選手たちに並びたいものだ」

アレハンドロがこれほどいいプレーをすると思っていた? この試合でどこが一番難しかった?

「アレハンドロとの試合で一番難しいのは、彼のプレーが予想できないことだ。トリッキーで何をしてくるかわからない。彼はリードされているときこそ強さを発揮する。5-4でリードしているとき、彼がリラックスしているのがよくわかった。そうなると彼は物凄く危険だ。今大会彼が決勝まで勝ち上がった理由がそこにある。ビッグネームも倒してきた。彼はサービスも両ストロークも素晴らしい。今日は少し落ちていたかもしれないけどね。彼にとってこれが初めての決勝。つまり、僕のほうが経験があり、引き出しがたくさんある。集中して落ち着いてプレーしなければならなかった。もし、自分がプレッシャーを感じてしまったら、いい結果が残せなかっただろう」

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写真◎Getty Images

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