3時間を超える苦闘を乗り越えたシフィオンテクがマッチ22連勝、サバレンカは2年連続決勝進出 [WTAシュツットガルト]

写真はイガ・シフィオンテク(ポーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦の「ポルシェ・テニス・グランプリ」(WTA500/ドイツ・バーデン ヴュルテンベルク州シュツットガルト/4月18~24日/賞金総額75万7900ドル/室内クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が3時間を超える苦闘の末にリュドミラ・サムソノワ(ロシア)を6-7(4) 6-4 7-5で倒して4大会連続優勝に王手をかけた。

 今月初めのマイアミ(WTA1000/ハードコート)を制したあとビリー ジーン・キング・カップのファイナルズ予選でも2勝を挙げた20歳のシフィオンテクは、キャリア最長の連勝記録を「22」に伸ばした。

「もちろん、とても厳しかった。マラソンのようだったわ」とシフィオンテクは試合後にコメントした。

「多くのアップダウンがあり、私は集中力を保って解決策を見つけなければならなかった。リュドミラが素晴らしいプレーをしてきたことは知っていたし、自分のラケットでそれを感じたわ。だから彼女を称えるべきね」

 第1セットで4-1としながら次第に相手のパワーに押し返されて追いつかれたシフィオンテクはタイブレーク4-6からサムソノワのサービスをリターンしきれず、ここ1ヵ月で初めてセットを落とした。

「自分のベストテニスができておらず、本当に厳しかったわ。テニスの世界では誰が誰に勝ってもおかしくないし、そういうことを目にしたとしてもまったく驚きじゃない。でも私は負けるのが大嫌いなの。絶対に諦めないというのは当然のことだわ。私はときどき強打したけど、ボールが更に速いスピードで返ってきた。大変だったけど、必死で踏ん張ったわ」とシフィオンテクは試合を振り返った。

 何とか第2セットを取り返したシフィオンテクは第3セットで3-1とリードしたが、サムソノワがそこから3ゲーム連取で盛り返すと死闘は最後まで続いた。しかし不屈のシフィオンテクは5-5からもう一度相手のサービスゲームを破ると、続くサービング・フォー・ザ・マッチをキープして勝利をもぎ取った。

 シフィオンテクは最終ラウンドで、第3シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)と対戦する。サバレンカは第2シードのパウラ・バドーサ(スペイン)を7-6(5) 6-4で退け、一足早く2年連続となる決勝進出を決めていた。

 両者は過去2戦で1勝1敗と星を分け合っており、昨年のWTAファイナルズ(メキシコ・グアダラハラ/ハードコート)ではサバレンカがフルセットで競り勝ったが、今年2月のドーハ(WTA1000/ハードコート)ではシフィオンテクがストレート勝利をおさめていた。

「アーニャは素晴らしいプレーヤーよ。皆が知っているわ。私はすべてに対して準備ができているようでなければならない。自分自身に集中し、アグレッシブにいくと同時に堅実なプレーをする必要があるわね。とにかくいい試合になるよう願っているわ」とシフィオンテクは決勝を見据えた。

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写真◎Getty Images

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