「僕は自分の力を信じている!」自信に満ちたルーネがチチパスを倒し、デンマーク人男子選手として初のグランドスラム準々決勝へ [フレンチ・オープン]

写真はデンマーク人男子プレーヤーとして初のグランドスラム8強入りを決めた19歳のオルガ・ルーネ(デンマーク)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス4回戦で、このところ破竹の勢いだった19歳の新鋭オルガ・ルーネ(デンマーク)が前年の準優勝者で第4シードのステファノス・チチパス(ギリシャ)を7-5 3-6 6-3 6-4で倒してベスト8に進出するという大仕事をやってのけた。

 この勝利により、彼はオープン化以降でグランドスラム大会の8強に勝ち残った初のデンマーク人男子プレーヤーとなった。

 20歳そこそこの新世代は今、間違いなくめきめきと力を伸ばしている。彼らは23歳のチチパスのような若い世代にも挑んで、随所で熾烈な戦いが起きている。

 グランドスラム大会でキャリア初の4回戦だったにもかかわらず臆する様子もなく果敢に戦ったルーネは、厳しいコースを繰り返し突く力強いストロークとソフトなドロップショットを織り交ぜてチチパスを振り回し、勝負のかかった重要なポイントでの凌ぎ合いで踏み堪えるメンタルの強さも見せた。

 第1セット5-5から目覚ましいパスエースでブレークしたルーネは、続くゲームをドロップショットのウイナー、ダウン・ザ・ラインのストロークエース、スマッシュエースと多彩なショットでキープしてセットを先取した。第2セットはチチパスが取り返したが、落ち着きを保って第3セットを奪取したルーネは第4セットでもチチパスが与える隙を逃さず突いてウィナーを叩き込み、第5ゲームでブレークに成功した。

 試合を通してややミスが早くプレーに勢いがなかったチチパスも2-5から意地を見せて追い上げたため最後は激しい凌ぎ合いになったが、ルーネはコート内に踏み込むとスマッシュに続くラリーの末にフォアハンドをダウン・ザ・ラインに決めてマッチポイントを握り、最後はラリーが続いたあとにチチパスが放ったラインぎりぎりのフォアハンドがアウトとコールされて試合に終止符が打たれた。

「素晴らしい感慨だ。最後は凄くナーバスになっていたけど、観客が試合を通して驚くべき応援をしてくれた。このコートでプレーすることができてうれしいよ。ナーバスになっていたとはいえ、もしチチパスのような選手に対して自分の戦略から逸脱してしまったら間違いなく負けてしまうだろう。だから僕は“続けろ。厳しい瞬間にも自分のプランに則ってプレーするんだ”と自分に言い聞かせていたんだ」と試合後のオンコートインタビューで語った。

 実際に第4セット5-2リードからラブゲームでブレークされたルーネは5-4からの最終ゲームでも3度ブレークポイントを握られたが、その都度攻撃的な姿勢を貫きストロークやサービスのウィナーでデュースに追いついた。最後にアウトとコールされたチチパスのフォアハンドついて彼がチェックを要求しなかったのは幸運だったかもしれないが、それはぴりぴりした瞬間にも守りに入らず勇気あるプレーを選んだルーネへのご褒美だったとも言えるだろう。

 そして初のグランドスラム8強入りは、彼が掲げるキャリアにおける目標に向けた前進の一歩に過ぎない。

「僕の究極の目標は世界ナンバーワンになることだ。それを隠すつもりはない。それは昔からずっと、僕のゴールだったからね」とルーネは試合後の記者会見でよりはっきりと目標を繰り返した。

「そこに至るまでに、まだまだ長い道のりが待っていることはわかっている。ここまでくるのも本当に長い道のりだったけど、僕は日に日に目標に近づきつつある。僕は自分の力を信じているし、優秀な選手たちが揃って最高のパフォーマンスをしたいと望む場所であるグランドスラム大会でも、彼らのようなトップ選手を一度ならず倒すことができると信じている!」

 ルーネは準々決勝で、第12シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)を6-2 6-3 3-6 6-3で破って勝ち上がった同じ北欧の選手で第8シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と対戦する。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles