19歳ルーネが2回戦もストレート勝利「僕の目標は世界最高峰の選手になること」 [フレンチ・オープン]

写真はオルガ・ルーネ(デンマーク)(Getty Images)


 今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月22日~6月5日/クレーコート)の男子シングルス2回戦で、オルガ・ルーネ(デンマーク)がヘンリー・ラクソネン(スイス)を6-2 6-3 6-3で下してベスト32に進出した。

 初戦で第14シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)に同じくストレートで勝った19歳のルーネは、ビッグな未来を目指している。2019年に全仏ジュニアで優勝した実績を持つルーネは、この大会への特別な愛を隠そうとはしていない。

「ここには素晴らしい思い出がある。ジュニアだったとはいえ、今も変わらず僕のキャリアにおける素晴らしい瞬間だ。もちろん(4月にATPツアー初タイトルを獲得した)ミュンヘンも大きいものだったけど、ジュニア・グランドスラムはすべてのジュニア選手の目標だからね。それをここでやったというのは本当に特別なことだよ。ここは僕のお気に入りの大会なんだ」とルーネは大会公式サイトに語った。

 コートの上で見せる仕草そのままに、ルーネは自分の力を信じている。

「僕は常に、自分の力を強く信じていた。僕はプロとしてプレーしてまだ2~3年だけど、もう40位以内だからかなりいいよ」と自信を滲ませたルーネは、「僕は常に向上し、よりよい選手となることを目指している。僕にはゴールがあるけど、僕の目標は高い。でもそれが、僕にモティベーションを与えているんだ。僕の夢は、世界最強の選手となることだ。まだまだ長い道のりがある。それは問題ない。僕はまだぜんぜん満足していないよ」と話した。

 火曜日に行われたシャポバロフにも、勝てると感じながら臨んだとルーネは打ち明けた。

「彼はボールを落ち着いて打つ時間があるときには非常に危険となり得る選手だから、僕のゲームプランは“彼を大いに走らせる”というものだった。僕は彼から時間を奪い去ろうとした。彼を少し急がせ、一本でも多くのボールをプレーさせ続けようとしたんだ。彼はいろんな場面でミスするときがあるから、今日もそうだったようにチャンスを得ることができる。そしてチャンスがきたら、迷わずそれを掴みにいくんだ。とてもうまくいったよ」とルーネは試合後の記者会見で説明していた。

 シャポバロフを倒して2回戦も乗り越えた今、ドローの奥深くまで勝ち上がりたいというルーネの期待と信念は膨らんでいるが、まずは目の前のことに集中すべきだということも承知している。

「次の試合のことを見つめるのみだ。すべての試合は厳しいものであり、ここでの試合は長い」とルーネは気を引き締めた。彼がシニアのグランドスラム大会本戦に出場するのは、これが3度目に過ぎない。

「シャポバロフ戦は3セットだったのに、それでも長かったと感じているから、あまり先のほうまで見るべきじゃないね。ベスト・オブ5セットマッチをプレーした経験はあまり多くないんだ。だからとにかく各ポイント、各セットに集中し、どこまでいけるか見てみることにするよ」

 ルーネは次のラウンドで、ラッキールーザー(予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手)のペドロ・カチン(アルゼンチン)を6-4 6-2 6-4で破って勝ち上がった世界74位のユーゴ・ガストン(フランス)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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