世界1位復帰予定のメドベージェフが4強入り、ファン リジトーヴェンは母国で夢の進撃を継続 [ATPスヘルトーヘンボス]

写真はダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦の「リベマ・オープン」(ATP250/オランダ・北ブラバント州スヘルトーヘンボス/6月11~17日/賞金総額72万5540ユーロ/グラスコート)の男子シングルス準々決勝で第1シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)を7-6(8) 6-4で退け、差し迫った世界ランク1位復帰に向けていい形で歩みを進めた。

 非常に競った第1セットでチャンスをものにしたメドベージェフは、「第1セットの出だしはあまりいいプレーができていなかったけど、最終的に僕らはふたりとも自分のリズムを掴んだ。いくつかの素晴らしいポイントがあったよ」と試合後オンコートインタビューで語った。

「(第1セットのタイブレークを分けたのは)ほんの数ポイントだった。僕がいいサービスを打ったり、8-8でちょっとラッキー(ボールがコードに当たった)があったりとね。テニスとはときに、そういうものだ。今日の僕は勝負のかかった瞬間によりよいプレーをし、ときどき運が僕の側にあった。そしてそれが大きな違いを生んだんだ」

 この大会でこれ以上勝ち進んでも勝ち進まなくても、メドベージェフは昨年のロラン・ギャロスのポイントが失効する来たる月曜日に世界1位に返り咲くことが決まっている。彼はロシア人であるため現状ではウインブルドンに出場できないが、グラスコートシーズンは彼にとってその地位を固めるための好機であると感じている。

「グラスコートでは守るべきポイントがあまりなく、反対に上積みできるポイントはあるから、ここからいいプレーをしていけるように願うよ。各ラウンドはポイントであり、上にいけばいくほどレベルを上げていかなければならない」とメドベージェフは話した。

 メドベージェフは次のラウンドで、ブランドン・ナカシマ(アメリカ)を6-7(5) 6-1 6-4で破って勝ち上がった2019年大会チャンピオンのアドリアン・マナリノ(フランス)と対戦する。

 ボトムハーフ(ドローの下半分)では第2シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)は第5シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)に7-6(5) 6-4で競り勝ち、世界205位のティム・ファン ライトフォヘン(オランダ)と準決勝で顔を合わせることになった。ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したファン ライトフォヘンはユーゴ・ガストン(フランス)に7-6(2) 6-4で勝利をおさめ、夢の進撃を継続させた。

 25歳のファン ライトフォヘンは1回戦で予選勝者のマシュー・エブデン(オーストラリア)を下してATPツアー初勝利を挙げ、2回戦ではインディアンウェルズ優勝者で第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を倒して勝ち上がっていた。

「ATPツアーの大会でベスト4に進出するなんて、驚いている」とファン ライトフォヘンは試合後に率直な気持ちを漏らした。

「今日のパフォーマンスは全体的に見てとてもよかったと思う。この試合でもまた、サービスが非常によかったしね。ワンチャンスを生かしてブレークし、自分のサービスゲームはきっちりキープすることができたよ」

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写真◎Getty Images

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