「親の言うことを聞いて、楽しむこと!」うまくなる秘訣を語るバドーサ [東レPPO]
3年ぶりの開催となる国内最大のWTAツアー公式戦「東レ パン・パシフィック・オープンテニス」(WTA500/東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/本戦9月19~25日/賞金総額75万7900ドル/ハードコート)の女子シングルスに第1シードで出場しているパウラ・バドーサ(スペイン)が『トークセッションQ&A』に登場し、ファンの質問に受け答えした。
「今日はここに来てくれてありがとう。うれしいです。私は日本が大好きです。日本人も日本の文化も、そしてとくに食事が大好きです。このイベントに参加できて光栄です」
――東レPPOテニス初出場。雰囲気はいかが?
「素晴らしい雰囲気。今大会は初めてだけど、日本は初めてではない。いつも日本に来るときは楽しんでいる。私の試合で皆が来てくれるのを楽しみにしています」
――昨年のオリンピックでは熱中症になったが、去年との違いは?
「昨年はスタンドにファンがいなくて寂しかった。今言ったように試合の終え方も理想的ではなかった。暑さが本当に凄かった。今週は暑さも和らいでかなりいい。今日は天気がよくないけど、プレーするのに気温はちょうどいい。ここでたくさんの試合をプレーすることを楽しみにしている」
――大事なポイントを取る秘訣は?
「いい質問ね。試合で一番難しい部分は、試合を終わらせること。ナーバスになるし、頭の中にいろんなことが駆け巡り、当然勝ちたい気持ちも強くなる。そういうときに私は落ち着いて、その瞬間に何をしなければいけないかを考える。どんなショットを打つのか考え、自分自身のことに集中する。ナーバスになっている自分の気持ちについても少し考えている」
――何がきっかけでランキング急上昇できたのか。また今後の目標は?
「確かにこの2年間でかなり成長でき、夢を叶えることができた。一生懸命に練習してきた。特にメンタル面で大きく前進したと思う。自分を信じる気持ちが強くなった。フィジカル面でもかなり強化してきた。高いレベルで戦い続けるには強くないといけないから。一番大きいのはメンタルの部分だと思う。自分を信じて、どんな状況でもすべてのポイントで全力を尽くせるようになった。それが私をトップレベルに引き上げてくれた。今後2年の目標は、トップ10プレーヤーであり続けて、ビッグタイトルを獲ること。それと同時に楽しむことも一番重要だと思う。この特別な状況をできるだけ楽しみたい」
――ラファエル・ナダル(スペイン)、カルロス・アルカラス(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)はどんな存在ですか?
「特にラファ・ナダルは私と同じスペイン出身で私のお手本でインスピレーションになってきた。フェデラーの引退は寂しい。彼のようにプレーする選手は観たことがない。彼はマジシャンでレジェンド。私に夢を追い求めるための多くのモティベーションを与えてくれた。今はカルロス・アルカラスがあれほど若くしてナンバーワンになった。私も彼をお手本にしてハードワークをし、ナンバーワンになりたい」
――インスタを見ると昨日渋谷のスクランブル交差点に行ったようですね。大会後は日本でどこへ行きたいと思う?
「私は日本が大好き。いつか休みを取って来たい。文化を見たいし、他の街も見たい。できたら今度の休暇でゆっくり来たい」
――どうやってリラックスして怒らないようにプレーできるか? どの大会で優勝したいか?
「一つ目の質問はいいね。私も今でも苦戦している。この数年の経験で学んだのは、怒ることは何の解決にもならないということ。だからいつも落ち着くように意識して、自分がすべきことに集中している。たくさん練習しているのだから、ミスをすると当然頭にくるし、ミスをしたくないもの。でも、そこで落ち着くことができれば、怒ってしまうよりも解決方法が見つかると思う。一番優勝したいと夢見ているのは、フレンチ・オープン。私はスペイン人だし、クレーコートだし、スペイン人はクレーコートで伝統的に強いの」
――昔マドリッド・オープンを観に行ったことがある。日本よりもテニスが根付いていて、凄く盛り上がっている。日本との文化の違いで驚いたことはありますか?
「その通り。スペインではテニスの伝統があるから、マドリッドで観たものがこことは少し違うように見えたかもしれない。でも、日本にも大坂なおみ(フリー)、錦織圭(ユニクロ)がいる。彼らが日本のテニスを成長させている。私は日本の観客の前でプレーするのが大好き。皆とても感じがよく、優しい。選手を凄くリスペクトしてくれる。それは凄く重要なことだと思う。スペインとの大きな違いは文化かしら。日本食もスペインと凄く違うけど、大好き。日本の文化は美しいし、素晴らしいと思う」
――どうやったらうまくなりますか?
「いい質問ね。まず、たくさん練習しないといけない。コーチの言うこと、家族の言うことをよく聞く。とても重要だから。そして楽しむことよ。あなたには大きな未来があるから、楽しむことが一番大事かもしれない」
写真◎Getty Images
Pick up
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『
Related
Pick up
-
2024-12-12
テニスマガジン今後の予定(部活および新刊情報)
CHECK1テニスマガジンONLINEテニス界の最新情報を毎
-
2024-12-12
サービス第二弾!テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)12月25日(水) 書籍&電子書籍同時発売
テニス丸ごと一冊サービス [技術の修正](堀内昌一 著)20
-
2024-10-08
テニス丸ごと一冊サービス[増補版] QRコード(動画)付(堀内昌一 著)書籍&電子書籍
「テニスマガジン」のサービス特集をきっかけに、MOOK「テニ
-
2024-05-03
『テニスフィジバト道場』(横山正吾 著)テニスプレーヤーのための最新フィジカルトレーニング
Tennis Magazine extraシリーズテニスプレ
-
2024-02-05
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(荒木尚子/著)
子どもが主体的に動き出すために大人はどうかかわればよいのか(
-
2023-04-03
『テニスの心理学~“心”技体を鍛えてメンタルタフになれ!』(佐藤雅幸著)
Tennis Magazine extraシリーズの最新刊『