「もう限界だった」準々決勝を棄権し、車椅子で退場したバドーサ [東京2020]

スペインや大会のスタッフに囲まれ、車椅子で運ばれるパウラ・バドーサ(スペイン)(Getty Images)


 1年遅れでの開催となる世界的なスポーツの祭典「東京オリンピック2020テニス競技」(東京都江東区・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園コート/7月24日~8月1日/ハードコート)の女子シングルス準々決勝でパウラ・バドーサ(スペイン)が第1セットを0-6で落としたあとに熱中症のために棄権し、マルケタ・ボンドルソバ(チェコ)が準決勝に進んだ。バドーサはその後、パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン)とのミックスダブルスも棄権している。

 バドーサは試合後にコメントを発表した。

「このような終わり方で恥ずかしい。初日から厳しいコンディションが続く中でできるだけ順応しようとしてきたけど、今日はもう体が耐えられなかった。皆が見たように熱中症にやられた。これ以上プレーを続けられなかった。この大会ですごいプレッシャーの中で、この数日は本当に特別なもの。でもスポーツではこのようなことが起こり得る」

 スペインのために全力で戦った。

「スペインのために自分が持てるすべてを出し尽くしたという誇りを持って大会を去ることができる。もっともプロフェッショナルな方法で国を代表して戦った。まずは回復に努めて、今回のような大きな大会にまた出場できるチャンスを掴みたい」

 コーチのハビエル・マルティ氏がバドーサに何が起きたのか、また治療後の様子を語った。

「彼女は治療でだいぶよくなった。しかし、試合直後はかなり悪そうだった。よくなってほっとしている。ドクターのところへ行き、体温を下げるために体を氷で冷やした。そのあとはランチと水分を少し摂り、だいぶ回復した」

 コート上で何が起きたのか。

「今日はプレーするのにかなり厳しいコンディションだった。すごく暑くて湿度も高かった。試合のスタート時は彼女に問題はなかった。暑さに苦しんでいたが、それはどの選手も同じこと。最後の2ポイントは最悪の状態で、サービスに力が入らなかった。治療を求めた頃にはもうエネルギーは残っておらず、めまいでプレーを続けられなかった」

 試合に向けてどのように準備したのか。

「他のすべての試合と同じように、体力を温存するためウォームアップは短く済ませた。水分とミネラルを補給していつものようにランチも食べていた。1、2回戦がどちらも大変な試合だったから、もう体力が残っていなかったのかもしれない。長いラリーもあり、たくさんコートを走り回らなければならなかった」

 今後同じことが起きないために。
                                                          
「ここのコンディションは誰にとってもかなり厳しい。特に単複両方出場していると、スケジュール調整が難しい。残念ながら昨日の夜遅くにダブルスの試合を終え、今日のシングルスは第2試合に組み込まれ、暑さも厳しいものだった。彼女の限界を超えていたんだ」(テニスマガジン)

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写真◎Getty Images

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