地元グラスゴーでイギリスの勝利に貢献したマレーが熱い感情を吐露「僕がここでプレーするのはこれが最後かもしれない」 [デビスカップ・ファイナルズ]

写真はカザフスタン戦の第1試合を勝ち星を挙げたアンディ・マレー(イギリス)(Getty Images)


 男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ by Rakuten ファイナルズ」グループステージ(イタリア・ボローニャ、スペイン・バレンシア、ドイツ・ハンブルク、イギリス・グラスゴー/9月13~18日/室内ハードコート)の最終日は4つのグループのラウンドロビン(総当たり戦)第6戦が行われ、決勝トーナメント進出の8チームが決定した。

 グループDの「イギリス対カザフスタン」では勝負のかかったダブルスでジョー・ソールズベリー/ニール・スクプスキー(イギリス)がアレクサンダー・ブブリク/アレクサンドル・ネドベソフ(カザフスタン)に7-6(2) 6-7(9) 7-6(4)で競り勝ち、イギリスがグループステージ初勝利を挙げた。

 既に敗退が決まったチーム同士の対戦だったが、ソールズベリー/スクプスキーは直面した4つのブレークポイントをすべてセーブして接戦をものにし、名誉の勝利をもぎとった。第1試合はアンディ・マレー(イギリス)がドミトリー・ポプコ(カザフスタン)を6-4 6-3で退けたが、第2試合のエース対決ではキャメロン・ノリー(イギリス)がブブリクに4-6 3-6 で敗れてダブルスに持ち込まれていた。

 マレーは地元スコットランドのグラスゴーで行われたこの対戦で観客の熱狂的な声援を受けて勝利をおさめたあと、「僕がここでプレーするのも、あのような観客の前でイギリス代表のためにプレーするのもこれが最後かもしれない。第2セットではそのことが頭をよぎり、少し集中力を失って感情的になってしまった。サポーターたちがこの対戦を特別なものにしてくれた」と心境を明かした。

 グラスゴーの観客たちに「素晴らしい雰囲気を生み出してくれてありがとう」とお礼を言ったマレーは、「例え僕がプレーしていなくても、テニスがデビスカップのためここに戻ってくるよう願う」と語った。

 7年前にイギリスがデビスカップ優勝を遂げたときにはマレーがトップ200で唯一の選手だったが、今や彼は4人いるトップ50のひとりに過ぎない。デビスカップへの飽くなき愛を見せるマレーは、「未来がどうなるかはわからない。でももしチームに選ばれたなら、僕は間違いなく関与したい。言うまでもなく、イギリス代表が誇る今の人材を考えれば簡単なことではないだろうけどね」と話した。

 今年のファイナルズは16ヵ国が4チームによる4グループに別れてグループステージ(総当たり戦)を戦い、各グループの上位2チームが11月の決勝トーナメント(スペイン・マラガ/11月22~27日/室内ハードコート)に進出して優勝チームを決定する。試合はベスト・オブ・3セットマッチで行われ、シングルス2試合とダブルス1試合で争われる。

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写真◎Getty Images

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