ガルシアが5年ぶりのWTAファイナルズを勝利でスタート「間違いなくいい試合だった」

写真はカロリーヌ・ガルシア(フランス)(Getty Images)


 女子トップ8によるエリート大会「WTAファイナルズ・フォートワース」(WTAファイナルズ/アメリカ・テキサス州フォートワース/10月31日~11月7日/賞金総額500万ドル/室内ハードコート))の大会2日目に行われたトレーシー・オースティン・グループのラウンドロビン(総当たり戦)第1戦で第6シードのカロリーヌ・ガルシア(フランス)が第4シードのコリ・ガウフ(アメリカ)を6-4 6-3で下し、5年ぶりの同大会を勝利でスタートした。

 ガルシアは大会直前にコーチとの関係を解消していたが、この日のプレー振りにはそれによる悪影響はまったく見られなかった。安定したプレーで1時間18分の戦いを制したあと、ガルシアは「間違いなくいい試合だった。かなり堅実なプレーができたわ」と手応えを口にした。

「私はすべての瞬間にポジティブな気持ちでいることができたと思う。ココは常に印象的な対戦相手よ。彼女はいろんなことができる選手だから、試合は常に熾烈なものになるわ。重要なのは落ち着きを保ち、自分のテニスと自分のやりたいことに徹することなの。今日はそれがうまくできたと思う」

 ふたりはこれが4度目の対戦だったが、最初の2試合で敗れていたガルシアが2勝2敗のタイに追いついた。直近では9月にUSオープンの準々決勝で顔を合わせ、ストレートで勝ったガルシアがグランドスラム大会のシングルスで初の4強入りを決めていた。

 デイセッションの試合では、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第8シードのダリア・カサキナ(ロシア)を6-2 6-3で下して白星スタートを切った。

「間違いなく、これはいいスタートだわ。私は自分がアグレッシブにプレーできると感じているけど、その一方でここで使われているボールの扱いには注意しなければならないの。だから私はいいバランスを見つけたかったんだけど、割と早い段階でうまくそれができたと思う」とシフィオンテクは試合後のオンコートインタビューで語った。

「そのおかげで試合の途中から自信を持ってプレーすることができた。早めにコンディションに慣れることができてよかったわ」

 試合後の記者会見で8つのタイトルを獲得した今季を振り返ったシフィオンテクは、「昨年は困難に直面したときに悪戦苦闘していたわ。今年は難しい局面でも自分の感情をうまくコントロールできるようになったと感じている。だからもっとポイントを取るために何を変えたらいいのか、ベストの選択は何かについて論理的に考えることができるようになってきたの」と明かした。

「テニスに関して言えば、技術力が向上してより多彩になった。私はコートの上でより成熟した選手になりつつあると言っていいと思う」

 アシュリー・バーティ(オーストラリア)の引退以来、シフィオンテクは30週連続で世界ランク1位の座に就いている。これは初めて1位になった選手としては186週のシュテフィ・グラフ(ドイツ)、80週のマルチナ・ヒンギス(スイス)、57週のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)に次いで4番目に長い記録となる。

 WTAファイナルズはWTAツアー最終戦で、今季の成績上位8名(ダブルスは8組)のみで争われる。4人(ダブルスは4組)ずつのグループに分かれたラウンドロビンを行い、上位2名(ダブルスは2組)ずつが決勝トーナメントに進出する形式で行われる。

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写真◎Getty Images

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