「私のテニスクラブでは空襲警報の中で子供たちが練習している」日本と戦うウクライナのフィリマ監督 [ビリー ジーン・キング・カップ]

11月11日(金)から始まるビリー・ジーン・キングカップ、日本対ウクライナのドロー抽選結果


 女子テニスの国別対抗戦「2022ビリー ジーン・キング・カップ(以下BJKカップ) by GAINBRIDGE プレーオフ日本対ウクライナ」(11月11、12日/東京都江東区・有明コロシアム/室内ハードコート)のドロー抽選会が行われた。


BJKカップのドロー抽選会でドローを引いた秋篠宮家の次女佳子様

1日目:土居美咲(ミキハウス)vsマルタ・コスチュク
     内島萌夏(フリー)vsカタリナ・ザワツカ
2日目:内島萌夏vsマルタ・コスチュク
     土居美咲vsカタリナ・ザワツカ
     青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)vsマルタ・コスチュク/リューメラ・キッシャノック
※2日目はメンバーの変更が可能


抽選会でお互いにプレゼントを交換した日本、ウクライナ両チームの監督、選手たち。左から土橋登志久監督、青山修子、石井さやか、柴原瑛菜、土居美咲、内島萌夏、マルタ・コスチュク、カタリナ・ザワツカ、リュドミラ・キッシャノック、ミハイル・フィリマ監督

 ウクライナのミハイル・フィリマ監督は試合に向けて、またウクライナでの自身のテニスクラブの現状について語った。

「ホームではないのでタフな試合になるが、ベストを尽くす。単複ともにいい準備をしたい。ウクライナ国内におけるテニスの置かれた状況の例を一つ挙げたい。私のクラブでは子供が練習している最中に空襲警報が鳴り、すぐに地下へ避難しないといけない。今はウクライナにとって酷い時期だ。これが早く終わると信じている」


ウクライナのミハイル・フィリマ監督

 なお、シングルスの世界ランキング102位(11月7日時点)でシングルスへの出場が予想されていたダイアナ・イエストレムスカは、日本に到着後に体調を崩したために欠場。ウクライナは3選手で5試合を戦うことになった。



 日本代表チームの土橋登志久監督はチームの現状、今回のチーム構成について語った。

「明日から2日間、有明(コロシアム)で戦えることを誇りに思う。いい準備ができている。日本は個々の力をチームとしての力に結び付けていけるところが強み。昨夜はスタッフ全員で食事をし、選手はリラックスしている。本番でも力を発揮してくれると信じている。選手選考ではまず、すべての候補選手に出場の意思があるかどうかを確認した。その中でチームワーク、サーフェス、対戦相手との戦い、BJKカップの経験も踏まえてこのメンバーにした。当然、勝つことを考えてこのメンバーにした。私もこれが最後の一戦になる。石井さやかにはメンバーである以上、出る機会があると伝えて準備してもらっている。スタッフに過去のBJKカップで活躍した奈良くるみに帯同してもらい、いろんなことを学べる場としても考えている」

 明日金曜日の第1試合、土居対コスチュクは15:00に有明コロシアムで開始予定だ。

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取材◎池田晋 写真◎BBM

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