ペグラがシフィオンテクを倒す殊勲の勝利、アメリカがポーランドに2勝0敗とリードし準決勝初日を終了 [ユナイテッドカップ]

写真はポーランド戦のオープニングマッチで勝ち星を挙げたジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 2023年シーズンの開幕を飾る男女混合国別対抗戦「ユナイテッドカップ」(UNITED CUP、WTA500/オーストラリア・ブリスベン、パース、シドニー/12月29日~1月8日/賞金総額1500万ドル/室内ハードコート)の決勝トーナメント準決勝「ポーランド対アメリカ」は初日を終え、男女のシングルスを制したアメリカが2勝0敗で快調なスタートを切った。

 同大会は18ヵ国の男女混成チームが3チームによる6グループに分かれグループステージ(総当たり戦)を戦い、同じ会場の勝者同士がプレーオフで対決して都市ごとの代表を決め、敗れた中でもっとも成績のいい1チームを加えた4ヵ国が決勝トーナメントに進出して優勝チームを決定する。

 チームは男女各4名までで構成され、準決勝の対戦は2日間に渡って男子シングルス2試合+女子シングルス2試合+ミックスダブルス1試合で行われる。

 この日アメリカの立役者となったのは、世界ランク1位のイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-2 6-2で圧倒したジェシカ・ペグラ(アメリカ)だった。

 ペグラは初対決だった2019年のワシントンDCで一度だけシフィオンテクに勝ったことはあったものの、2022年に実現した4対戦ではすべてストレート負けを喫していた。しかしこの日は前日に『火のついたような勢い』と表現していた好調さを維持し、女王につけ入る隙を与えなかった。

「以前の対戦とはコンディションがまったく違う。今日は間違いなくここまで彼女と対戦した中でもっとも速いサーフェスでの試合であり、それが私にとって有利に働いた」とペグラは試合後にコメントした。

 ポーランドがブリスベンから移動してきたのに対し、グループステージをシドニーで戦っていたアメリカはサーフェスに慣れていたこともプラスに働いた要因となったかもしれない。

「今日の私はそれを自分のアドバンテージとして利用し、非常にいい試合ができたと思う。これ以前の試合よりも自分のゲームプランをしっかりと遂行することができていたわ」

 続く男子シングルスではフランシス・ティアフォー(アメリカ)がカツペル・ジュク(ポーランド)を6-3 6-3で退け、アメリカが決勝進出に王手をかけた。ジュクはダニエル・ミコールスキー(ポーランド)が体調を崩したため、代役に抜擢されていた。

 2日目のシングルスはまずテイラー・フリッツ(アメリカ)とホベルト・フルカチュ(ポーランド)が男子のエース対決で激突し、続いてマディソン・キーズ(アメリカ)とマグダ・リネッテ(ポーランド)が戦う予定になっている。

 男子のエース対決について「テイラー対フビ(フルカチュ)は厳しい試合になるだろう。よりいいサービスを打てたほうが勝者になると思う」とティアフォーは予測し、ペグラはキーズとリネッテの試合について「接戦になるでしょうね。コートに慣れている優位性をうまく使えたらと願うわ。2勝0敗のスタートはいいことだけど、勝利を決めるのは難しいものなのよ」と警戒心を見せた。

続きを読むには、部員登録が必要です。

部員登録(無料/メール登録)すると、部員限定記事が無制限でお読みいただけます。

いますぐ登録

写真◎Getty Images

Pick up

Related

Ranking of articles