今年2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」（フランス・パリ／本戦5月28日～6月11日／クレーコート）の女子シングルス1回戦で、元世界ランク3位のエリナ・スビトリーナ（ウクライナ）が前年に4強入りした第26シードのマルチナ・トレビザン（イタリア）を6-2 6-2で退けシードダウンを演じた。試合時間は1時間10分。

　ロラン・ギャロスに2年ぶり10度目の出場となる28歳のスビトリーナは、3度のベスト8（2015年、17年、20年）がこれまでの最高成績。昨年はロシアによるウクライナ侵攻で受けた精神的苦痛とケガを理由に欠場し、同年10月に夫でありテニス選手のガエル・モンフィス（フランス）との第一子となる娘スカイを出産した。

　産休を経て今年4月のチャールストン（WTA500／クレーコート）で復帰したスビトリーナは、前週のストラスブール（WTA250／クレーコート）で母としての初タイトルを獲得して今大会を迎えている。

　スビトリーナは次のラウンドで、前日にヌリア・パリザス ディアス（スペイン）を4-6 6-2 6-4で破って勝ち上がった予選勝者のストーム・ハンター（オーストラリア）と対戦する。

　またこの日はスローン・スティーブンス（アメリカ）が第16シードのカロリーナ・プリスコバ（チェコ）を6-0 6-4で倒したほか、マルケタ・ボンドルソバ（チェコ）とアナスタシア・パブリウチェンコワ（ロシア）の元準優勝者3人が揃って初戦を突破した。

　そのほかの試合では第20シードのマディソン・キーズ（アメリカ）、第22シードのドナ・ベキッチ（クロアチア）、ベルナルダ・ペラ（アメリカ）、バルバラ・グラチェワ（ロシア）、ディアナ・シュナイダー（ロシア）、ラッキールーザー（予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手）のカミラ・オソリオ（コロンビア）とエリナ・アバネシアン（ロシア）、予選勝者のケイラ・デイ（アメリカ）が2回戦に駒を進めた。

　第12シードのベリンダ・ベンチッチ（スイス）はアバネシアンに3-6 6-2 4-6で敗れ、初戦でシードダウンを喫した。ベンチッチはワンセットダウンから巻き返して第3セット4-2とリードしたが、そこからアバネシアンに4ゲームを連取されて押しきられた。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー（予選決勝で敗れたが欠場者が出たため本戦出場権を得た選手）

女子シングルス1回戦｜主な試合結果

○21ケイラ・デイ（アメリカ）[Q] 7-5 6-1 ●22クリスティーナ・ムラデノビッチ（フランス）[WC]

○24マディソン・キーズ（アメリカ）[20] 6-1 3-6 6-1 ●23カイア・カネピ（エストニア）

○46ディアナ・シュナイダー（ロシア）6-3 7-5 ●45レベッカ・マリノ（カナダ）

○54ベルナルダ・ペラ（アメリカ）7-6(6) 6-2 ●53アネット・コンタベイト（エストニア）

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○56ドナ・ベキッチ（クロアチア）[22] 6-2 7-5 ●55ダイアナ・イエストレムスカ（ウクライナ）[Q]

○79エリナ・アバネシアン（ロシア）[LL] 6-3 2-6 6-4 ●80ベリンダ・ベンチッチ（スイス）[12]

○83アナスタシア・パブリウチェンコワ（ロシア）6-2 6-2 ●84リンダ・フルビルトバ（チェコ）

○91カミラ・オソリオ（コロンビア）[LL] 3-6 6-3 7-5 ●92アナ・ボグダン（ルーマニア）

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○103エリナ・スビトリーナ（ウクライナ）6-2 6-2 ●104マルチナ・トレビザン（イタリア）[26]

○109マルケタ・ボンドルソバ（チェコ）6-4 6-0 ●110アリシア・パークス（アメリカ）

○114スローン・スティーブンス（アメリカ）6-0 6-4 ●113カロリーナ・プリスコバ（チェコ）[16]

○115バルバラ・グラチェワ（ロシア）6-4 2-6 6-1 ●116ダルマ・ガルフィ（ハンガリー）