ジョコビッチとナダルが決勝対決に向けて一歩前進 [ロレックス・パリ・マスターズ]

 昨年準優勝のジョコビッチは、USオープン準々決勝でロジャー・フェデラー(スイス)を倒したディミトロフを警戒している。ディミトロフはキャリアを通してATPツアーで8つしかタイトルを獲っておらず、2017年ATPファイナルズ以来優勝はないが、ジョコビッチは彼を高く評価していた。

「彼はテニス界がここ10年で輩出した最高の才能の持ち主のひとりだ。彼を第二のフェデラーと称える声は多かった」とジョコビッチは私見を述べた。「USオープン以来、彼は違うレベル、高いレベルでプレーしている。彼は常に、警戒してしかるべき独自のテニスを擁していた。精神面を含め、さまざまなものが正しいタイミングでうまく融合するか否かの問題だけだったんだ」

ロレックス・パリ・マスターズ2019|PHOTOアルバム

 ジョコビッチはまた、8月に78位に落ちていたものの来週にはトップ20位に復帰するディミトロフはバックハンドの弱点を克服する術を見つけ出したのだと指摘した。

「バックハンドはずっと、彼の弱点だった。だからほとんどの選手たちが、彼の弱いサイドを攻撃しようとしていたんだ」とジョコビッチは続けた。「でも彼は今、スライスを非常にうまく混ぜて変化をつけている。彼は多くのリターンをブロックする形でとにかく返球してプレーを続けられるようにしているし、動きも非常にいい。彼はツアーでもっとも高いフィットネスレベルを誇る選手のひとりでもある。それを続けていけば、彼は本来いるべき場所に留まることが出来るはずだよ」

 ディミトロフはこの日、クリスチャン・ガリン(チリ)を6-2 7-5で下して今季2度目の準決勝に進出した。

 シャポバロフは第13シードのガエル・モンフィス(フランス)を6-2 6-2で下し、モンフィスがロンドンで行われるシーズン末のトップ8によるエリート大会「ATPファイナルズ」に出場する可能性を絶った。この結果、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)が初出場を果たすことが決まった。(C)AP(テニスマガジン)

※写真はノバク・ジョコビッチ(セルビア)
PARIS, FRANCE - NOVEMBER 01: Novak Djokovic of Serbia returns a forehand in his match against Stefanos Tsitsipas of Greece on day 5 of the Rolex Paris Masters, part of the ATP World Tour Masters 1000 held at the at AccorHotels Arena on November 01, 2019 in Paris, France. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)

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