フルカチュがグリークスプアとのバトルを制してベスト4進出一番乗り「サービスに助けられた」 [スイス室内]

写真はロレックス上海マスターズでのホベルト・フルカチュ(ポーランド)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スイス室内」(ATP500/スイス・バーゼル/10月23~29日/賞金総額234万5955ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第4シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)がタロン・グリークスプア(オランダ)に6-7(6) 6-4 6-4で逆転勝利をおさめてベスト4進出一番乗りを決めた。

 グリークスプアはすべてサービスキープで進んだ第1セットのタイブレークで3-6から5ポイントを連取して先行したが、フルカチュが続く2セットで一度ずつ相手のサービスゲームを破って2時間20分で自己最多のシーズン42勝目を挙げた。

 上海優勝で大きなポイントを獲得したフルカチュは、今週の活躍でシーズン末にイタリア・トリノで開催される世界トップ8による「Nitto ATPファイナルズ」出場権を争うレースランキングで10位に浮上した。

 3度目の対決となった両者は常に接戦を繰り広げており、5月のフレンチ・オープン2回戦はフルカチュが5セットの死闘を制したが、翌月のハレ2回戦ではグリークスプアが第3セットのタイブレークをものにして雪辱していた。

「彼(グリークスプア)はかなりの強敵で、コート外では素晴らしい人物でもある。今年はクレイジーなバトルをいくつか繰り広げた。彼は前回のハレで僕を倒していたから、その雪辱を果たそうとこの再戦を楽しみにしていたんだ。お互いに死力を尽くしたけど、間違いなく僕は自分のサービスに助けられたよ」とフルカチュは試合後にコメントした。

 フルカチュは次のラウンドで、ワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した21歳のドミニク・ストリッカー(スイス)を6-4 2-6 6-2で破って勝ち上がったユーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、ホルガ・ルーネ(デンマーク)とフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の顔合わせとなった。第1シードのルーネがトマス マルティン・エチェベリ(アルゼンチン)を6-1 3-6 7-6(6)で振りきり、ディフェンディング・チャンピオンで第6シードのオジェ アリアシムは予選勝者のアレクサンダー・シェフチェンコ(ロシア)に7-6(2) 3-6 7-6(1)で競り勝った。

 オジェ アリアシムは昨年の同大会決勝でルーネを6-3 7-5で倒し、ツアー4勝目を挙げていた。

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写真◎Getty Images

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