オジェ アリアシムがフルカチュを倒してタイトル防衛に成功「難しい1年だからこそ特別に感じる」 [スイス室内]

写真は2連覇を達成したフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)、後ろは準優勝のホベルト・フルカチュ(ポーランド)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スイス室内」(ATP500/スイス・バーゼル/10月23~29日/賞金総額234万5955ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、第6シードのフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)が第4シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(3) 7-6(5)で競り勝ちタイトル防衛に成功した。

 お互いにサービスゲームをすべてキープしたが、オジェ アリアシムがふたつのタイブレークをものにして1時間53分でストレート勝利を決めた。フルカチュは5度のブレークポイントをすべて凌いで食らいついたが、12回あった自分のサービスゲームで9ポイントしか落とさなかったオジェ アリアシムが主導権を握っていたのは明らかだった。

「僕は間違いなく戻ってきた。『ラケットにものを言わせる』というのがキャリアのモットーなんだ。子供のころから自分はトッププレーヤーになれると信じていたけど、今年は僕のパフォーマンスに多くの疑念があった。自分がまだ世界最高の選手のひとりであり、このレベルでプレーできることを皆に証明することができてうれしい」とオジェ アリアシムは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕自身は一度も疑ったことはないけど、コートでそれを証明できたのはいいことだ」

 10大会で初戦敗退を喫するなど苦しいシーズンを送ってきたオジェ アリアシムは、17勝18敗という戦績で今大会を迎えていた。オジェ アリアシムはツアー決勝で8連敗を喫したが、初タイトルを獲得した昨年3月のロッテルダム以降は5勝1敗と勝率を上げている。

「厳しい時期が多かった。今年はコートを離れたり、ケガを抱えて痛み止めを飲みながら大会に出場したりと新しい挑戦があった。実は今もそんな感じなんだけどね。全体的には難しい1年だけど、だからこそ去年よりも今年のほうが特別に感じる。シーズン最初のタイトルが素晴らしいのは確かだし、この勝利を堪能するよ」

 これに先立ち行われたダブルス決勝では、第3シードのサンティアゴ・ゴンサレス(メキシコ)/エドゥアール・ロジェ バセラン(フランス)がユーゴ・ニス(モナコ)/ヤン・ジエリンスキ(ポーランド)を6-7(8) 7-6(3) [10-1]で倒して今季4勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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