2試合連続でマッチポイントをセーブした18歳のシャン・ジュンチャンが初のツアー8強入り [香港オープン]

写真はシャン・ジュンチャン(中国)(Getty Images)


 2024年ATPツアー開幕戦のひとつとなる「中国銀行香港テニス・オープン」(ATP250/中国・香港/1月1~7日/賞金総額73万9945ドル/ハードコート)の男子シングルス2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)を得て参戦した18歳のシャン・ジュンチャン(中国)がボティック・ファン デ ザンツフープ(オランダ)に6-7(5) 7-6(2) 7-6(2)で競り勝ち、ツアーレベルで初のベスト8進出を決めた。

 粘りを見せながらもタイブレークの末に第1セットを落としたシャンは、第2セット5-6からマッチポイントを凌いでキープしたあとふたたびもつれ込んだタイブレークを制して試合を振り出しに戻した。シャンは第3セット5-3からブレークバックを許したが、3度目のタイブレークでは1-2から最後の6ポイントを連取して3時間32分の死闘に終止符を打った。

 第7シードのラスロ・ジェレ(セルビア)に対する1回戦でも2つのマッチポイントをセーブしていたシャンは、この2試合で6時間以上をコートで過ごした。

「間違いなく、僕がこれまでプレーした中でもっとも長い試合だ。肉体的にはとても疲れているけど、メンタル的には次に何が起こるか凄くワクワクしている」と世界ランク183位のシャンは試合後にコメントした。

「僕にとってATPツアーで初の準々決勝だけど、これからもっと経験できるよう願っている。ここはホームだから、僕にとっては余計に特別だ。素晴らしいファンに囲まれて超ハッピーだし、この瞬間を楽しんでいるよ」

 2試合連続でマッチポイントを凌いだことについて聞かれたシャンは、「素晴らしい選手たちは皆、マッチポイントをセーブする瞬間を経験している。決して諦めないというのは僕にとって大きな価値がある。将来的にもそのようにプレーしたいし、この姿勢を維持して自分らしくプレーしたいと思う」と答えた。

 シャンは次のラウンドで、ミオミル・キツマノビッチ(セルビア)を6-3 7-6(4)で破って勝ち上がった第3シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ)と対戦する。上位4シードは1回戦がBYEで免除されており、ティアフォーはこの試合が初戦だった。

「フランシスは間違いなく安定したトップ20プレーヤーだ。残念ながら彼には(昨シーズンに)2度負けているけど、雪辱するために全力を尽くすつもりだから素晴らしい試合になるはずだ」とシャンは次戦を見据えた。

 そのほかの試合ではパベル・コトフ(ロシア)が第6シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)を6-4 6-3で下し、エミル・ルースブオリ(フィンランド)は第2シードのカレン・ハチャノフ(ロシア)を7-6(2) 2-6 6-2で振りきり、シードダウンを演じた両者が準々決勝で顔を合わせることになった。

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写真◎Getty Images

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