ディミトロフに前年の借りを返したデミノーがバースデー勝利で決勝進出「これが僕のスタンダード」 [ATPロッテルダム]

写真はアレックス・デミノー(オーストラリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ABN AMROオープン」(ATP500/オランダ・南ホランド州ロッテルダム/2月12~18日/賞金総額229万720ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第5シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)が第6シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-4 6-3で下して今季初優勝に王手をかけた。

 オープニングゲームでブレークしたリードを守って第1セットを先取したデミノーは第2セットで相手のサービスゲームを2度破って1時間23分で快勝し、25歳の誕生日を勝利で祝った。ふたりは昨年の大会でもデミノーの誕生日だった準々決勝で対決し、ディミトロフが6-3 3-6 7-6(6)で勝っていた。

「試合全体を通した自分のレベルにとても満足している。最初から最後までこれだけいいプレーができた試合としては、これまでプレーした中も最高クラスだと思う」とデミノーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「そうは言ってもグリゴールがレベルを上げて最後まで戦うことはわかっていた。かなり厳しいブレークポイントを何度か乗り越えなければならなかったけど、そのような瞬間に最高のテニスができた。今日はそこがカギだった」

 フォアバックの両サイドから力強いショットを打ち込んだデミノーは14本のウィナーを決め、アンフォーストエラーを4本に抑える会心のプレーを見せた。

「これが僕のスタンダードだ。僕はコートに立つたびにこういうテニスを発揮しなければならない。毎週このようなプレーができると示すことで、僕は正しい方向に一歩踏み出したと思う。僕は自分の基準値を少し上げたと思うし、もっと上積みできるよう願っている」

 デミノーは決勝で、タロン・グリークスプア(オランダ)を6-2 6-4で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。デミノーはシナーと過去6戦(Next Gen ATPファイナルズを含む)しているが、まだ一度も勝ったことがない。

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写真◎Getty Images

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