ドーピング違反で4年間の活動停止処分を受けたハレプの減刑が決定でツアー復帰が可能に
ドーピング違反で4年間の活動停止処分を受けていた元世界ランク1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴した結果、火曜日に処分が9ヵ月に短縮された。
グランドスラム大会優勝歴2回のハレプは2022年USオープン期間中に行われた検査で禁止薬物のロキサデュスタット(Roxadustat)が検出され、テニスの不正を調査する団体であるインターナショナル・テニス・インテグリティ・エージェンシー(ITIA)によって同年10月から暫定的に活動停止処分が科されていた。
ハレプは当初から一貫して故意または意図的に禁止薬物を摂取していないと明言し、汚染されたサプリメントが原因だと主張していた。それに加えてハレプはドーピング取締官に基準値を提供する生体パスポートに関する違反も判明し、追加のアンチドーピング規則違反で起訴されていた。
この決定を不服としたハレプはCASに上訴し、先月にスイス・ローザンヌで行われた公聴会に出席した。その結果CASは「重大な過失はなかった」と判断し、前回の判決を取り消した。また生体パスポート関する違反に関してはアンチドーピング規則違反が発生したことを十分に証明していないとし、容疑を却下した。
2022年USオープンを最後に公式戦でプレーしていないハレプは既に処分を全うしており、直ぐにでもツアーに復帰することが可能となった。
これを受けてWTA(女子テニス協会)は、「WTAはCASの決定を全面的に支持し、ハレプの即時ツアー復帰を歓迎します」とコメントした。
写真◎Getty Images
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