前年覇者メドベージェフを圧倒したシナーが2年連続3度目の決勝進出「凄く調子がよかった」 [マイアミ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「マイアミ・オープン」(ATP1000/アメリカ・フロリダ州マイアミ/3月20~31日/賞金総額1040万4205ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第2シードのヤニク・シナー(イタリア)がディフェンディング・チャンピオンで第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を6-1 6-2で下して大会初優勝に王手をかけた。

 立ち上がりから5ゲームを連取して快調に第1セットを先取したシナーは第2セットも2-0とリードし、第5ゲームでもう一度相手のサービスゲームを破って1時間9分で前年決勝の雪辱を果たした。

 メドベージェフは2020年の初対決からシナーに6戦全勝だったが、昨年の同大会決勝(7-5 6-3でメドベージェフの勝利)以降はシナーの5連勝となった。メドベージェフはツアー通算20勝を挙げているが、一度もタイトルを防衛したことがない。

「今日は凄く調子がよかった。僕はいつも大会で勝ち進むにつれて調子がよくなっていくんだ。今日のパフォーマンスにはとても満足している。ダニールは違ったと思う。いつもならしないようなミスをたくさんしていた。だから僕はそのチャンスをものにしただけだよ」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「(ここで初めて進出した2021年)決勝の前夜は眠れなかったことを覚えている。夜中に汗をかいていた。今は随分うまく状況に対処できるようになった。また戻ってくることができて興奮しているしハッピーだ。日曜日にいいテニスができるよう願っている」

 今季3勝目を目指すシナーは2年連続3度目となる決勝で、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を6-4 6-7(4) 6-4で破って勝ち上がった第11シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)と対戦する。

 両者は過去3戦してシナーが2勝1敗と勝ち越しており、昨年の同大会3回戦を含むここ2試合で勝っている。シナーがタイトルを獲得すれば、カルロス・アルカラス(スペイン)を抜いて世界ランク2位に浮上することができる。

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写真◎Getty Images

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