オジェ アリアシムがラフェチュカの途中棄権で初のマスターズ決勝進出 [マドリッド・オープン]

写真は試合後に抱擁を交わすフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ/奥)とイリ・ラフェチュカ(チェコ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/スペイン・マドリッド/4月24日~5月5日/賞金総額924万9713ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で第30シードのイリ・ラフェチュカ(チェコ)が第1セット3-3の時点で背中のケガを理由に棄権したため、フェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の勝利が決まった。

 試合はお互いのサービスキープで進み、オジェ アリアシムが3本連続のサービスエースで締めくくって3-3となったときに問題を抱えている様子のラフェチュカが主審にフィジオ(医療スタッフ)を要請した。

 メディカルタイムアウトを取って治療のためにコートを離れたラフェチュカは戻ってきて試合を再開すると最初の2ポイントを取ったが、オジェ アリアシムにフォアハンドで逆クロスにウィナーを決められた瞬間に膝をついて崩れ落ちた。そこで試合続行を断念したラフェチュカはネット際でオジェ アリアシムと抱擁を交わしたあと、悔しさからラケットをコートに叩きつけて破壊した。

 ラフェチュカは右脊椎に問題を抱えており、4月のモンテカルロ(ATP1000/クレーコート)とバルセロナ(ATP500/クレーコート)を欠場していた。

 第1シードのヤニク・シナー(イタリア)に対する準々決勝を不戦勝で勝ち上がっていたオジェ アリアシムは3回戦でも18歳のヤクブ・メンシク(チェコ)が第2セット途中でリタイアしており、6試合中3試合を最後まで戦うことなく初のATPマスターズ1000大会決勝に駒を進めた。

 キャリア最大のタイトルを目指す元世界ランク6位のオジェ アリアシムは決勝で、第12シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)を6-4 6-3で破って勝ち上がった第7シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)と対戦する。

 両者は過去5戦してルブレフが4勝1敗でリードしているがすべて接戦で、今年2月のロッテルダム(ATP500/室内ハードコート)2回戦ではルブレフが3-6 7-6(6) 7-5で勝っている。

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写真◎Getty Images

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