手首負傷から低迷が続いたティームが今季限りで引退の意向を表明「唯一の正しい決断」
30歳のドミニク・ティーム(オーストリア)が自身のSNSを更新し、今季限りで現役を引退する意向を表明した。
SNSに動画を投稿したティームは「とても重要で悲しいけど、とても美しいメッセージをお伝えしたいと思います。2024年が僕にとって最後のシーズンになります」と報告し、負傷した手首の状態と感情面を理由に挙げた。
「僕は成功をおさめ、夢にも思わなかったトロフィーを手にしました。その旅には浮き沈みがありましたが、素晴らしいものでした。信じられないような経験ができてとても感謝しています。しかし最終的に、僕は今シーズンの終わりにキャリアに幕を閉じることが唯一の正しい決断だという結論に達しました」
2012年にプロ入りしたティームはツアー通算17勝(シングルスのみ)を挙げ、世界ランク自己最高シングルス3位&ダブルス67位をマークした。グランドスラム大会では合計4度(2018&19年全仏、2020年全豪、2020年全米)決勝に進出し、2020年USオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)で悲願の初優勝を飾った。
しかしキャリア最大のタイトルを獲得した約9ヵ月後、2021年6月にマヨルカ(ATP250/グラスコート)で手首を負傷して長期離脱を余儀なくされたティームは翌年3月に復帰したあとは本来の力を取り戻すことができず苦しい時期が続いていた。
写真◎Getty Images
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