2017年大会覇者ズベレフがタビロに逆転勝利で足首の大ケガから復帰後初のマスターズ決勝進出「ただただ耐えてチャンスを待っていた」 [イタリア国際]

写真はアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNLイタリア国際」(ATP1000/イタリア・ローマ/5月8~19日/賞金総額909万4379ユーロ/クレーコート)の男子シングルス準決勝で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が第29シードのアレハンドロ・タビロ(チリ)に1-6 7-6(4) 6-2で逆転勝利をおさめ、20歳で栄冠に輝いた2017年以来となる2度目のタイトル獲得に王手をかけた。

 1-1から2度連続でサービスダウンを喫して第1セットを落としたズベレフはすべてサービスキープで進んだ第2セットをタイブレークの末に取り返し、第3セットで2度ブレークに成功して2時間17分で試合を締めくくった。

 序盤にタビロのドロップショットに対処できず苦しんだ27歳のズベレフは、「第2セットではとにかく踏ん張っていた。エネルギーレベルを高め、ただただ耐えてチャンスを待っていたんだ。今日の忍耐力に関してはまあまあだったね」と試合を振り返った。

「第1セットでは相手に振り回されてまったくいいプレーができなかったけど、その大きな原因は彼(タビロ)だった。彼がリズムを与えてくれなかったんだ。タイブレークを取って流れを変え、第3セットで逃げきることができてよかったよ」

 2022年フレンチ・オープン準決勝で足首の大ケガを負ったズベレフは復帰後にツアー2勝を挙げているが、ATPマスターズ1000以上の大会で決勝に進出したのは準優勝に終わった2022年5月のマドリッド以来となる。マスターズ大会の決勝は11回目となり、母国のレジェンドであるボリス・ベッカー(ドイツ)に並んだ。

 ズベレフは今季初の決勝で、第14シードのトミー・ポール(アメリカ)を6-3 6-7(3) 6-3で破って勝ち上がった第21シードのニコラス・ジャリー(チリ)と対戦する。

 両者は過去6戦してズベレフが4勝2敗とリードしているが、クレーコートでは2勝2敗と星を分け合っている。

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写真◎Getty Images

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