世界124位の予選勝者ダニロビッチが好調コリンズに惜敗したマドリッドの雪辱に成功「倒すことができると信じていた」 [フレンチ・オープン]

写真はキャリア2度目の対トップ10勝利を挙げたオルガ・ダニロビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス2回戦で、予選から勝ち上がってきた世界ランク1254位のオルガ・ダニロビッチ(セルビア)が第11シードのダニエル・コリンズ(アメリカ)を6-7(3) 7-5 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 この試合は前日に行われる予定だったが、雨により延期となっていた。すべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に落としたダニロビッチは第2セット3-5から4ゲームを連取して試合を振り出しに戻し、競り合いとなった第3セット5-4からのレシーブゲームで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間35分で逆転勝利を決めた。

 ふたりは約1ヵ月前にマドリッドの2回戦で初対決し、コリンズが5つのマッチポイントを凌いだ末に4-6 6-4 7-6(8)で競り勝っていた。

 当然ながら前回の試合を覚えていたコリンズは1回戦に勝ったあと、「彼女は本当に素晴らしいテニスをしているし、前回の試合では私を追い込んで挑んできた。だから間違いなく私はしっかりと対策を立てて、高いレベルで準備をしなければならないわ」と警戒感を示していた。

「自分自身をとても誇りに思う。あのような素晴らしい選手に対する自分の戦いぶりに物凄く満足している」と23歳のダニロビッチは試合後の記者会見で語った。

「勝つためには最高のテニスをしなければならないということしか頭になかった。数週間前に凄く厳しい試合をしていたから、かなりタフな戦いになることはわかっていた。でも私は彼女(コリンズ)を倒すことができると信じていた。あのときはあと少しで勝てそうだたんだから」

 17歳だった2018年7月にモスクワでツアー初優勝を飾る過程の準々決勝で当時世界ランク10位だったユリア・ゲルゲス(ドイツ)に勝っていたダニロビッチは、キャリア2度目の対トップ10勝利をマークした。

「私には多くのことを成し遂げる力があると信じている」とダニロビッチは自信を滲ませた。

「私はここで強い選手たちに勝っている。自分にはできる力があるとわかっているけど、どうなるかしら。一歩ずつ進んでいくわ」

 ダニロビッチは次のラウンドで、第18シードのマルタ・コスチュク(ウクライナ)を7-5 6-4で破って勝ち上がったドナ・ベキッチ(クロアチア)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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