ガウフは3年連続でシフィオンテクにストレート負け「前向きになって自分を信じなければならない」 [フレンチ・オープン]

写真は準決勝敗退に終わったココ・ガウフ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月26日~6月9日/クレーコート)の女子シングルス準決勝で、第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が第3シードのココ・ガウフ(アメリカ)を6-2 6-4で下して3年連続4度目の優勝に王手をかけた。

 立ち上がりから主導権を握って第1セットを先取したシフィオンテクは第2セット1-3から5-3と逆転して迎えたレシーブゲームでマッチポイントを2本凌がれたが、続くサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりキープして1時間37分で試合を締めくくった。

 この結果でシフィオンテクは、ガウフとの対戦成績を11勝1敗とした。全仏では異なるラウンドで3年連続の対決となったが、2022年決勝と昨年の準々決勝でもシフィオンテクがストレートで勝っていた。

 シフィオンテクは過去3戦全勝を誇るロラン・ギャロス決勝で、17歳のミルラ・アンドレエワ(ロシア)を6-3 6-1で破って勝ち上がった第12シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア)と対戦する。

 ガウフは昨年8月にシンシナティの準決勝で一度だけシフィオンテクに勝ったことがあるが、そのとき以外はセットを取ることも本当の意味で脅かすこともできていない。それでもガウフは今大会で他のライバルよりも先まで勝ち残ったため、大会後に更新される世界ランクでアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)を抜いて自己最高の2位に浮上することが決まった。

「私はここに座り、状況を覆したくないなんて言ったりはしない。前向きになって自分を信じなければならない」とガウフは試合後の記者会見で語った。

「今日はとても自信を持って試合に臨んでいた。スコア的に競った内容にするために改善できる点があることはわかっている。今日はファーストサーブの確率がかなり低かったと思う。ローマから今週にかけてサービスは大きく改善した。まだ望んでいるレベルではないけど、ダブルフォールトが15本から3~4本になったのは大きな進歩だと思う」

「自分のテニスはまだ発展途上だからピークに達したら質問に答えられるかもしれないけど、まだそこには達していないと思う」

 格上の相手を倒すためにやや無理をして攻撃的にプレーしたガウフは相手よりも17本多い27本のウィナーを決めたが、39本と14本だった相手の倍以上もアンフォーストエラーを犯した。

「トップ10の選手と対戦するときは誰が相手でもフリーポイントを与えることができない。彼女(シフィオンテク)は私にとって難しい相手よ。数字がそれを物語っているわ」

 今回の結果を受け止めながらも未来を見据えるガウフは、「ツアーに出始めたとき、私は皆よりずっと弱くて若かった。勝つためにはある特定に方法でプレーしなければならなかった」と話した。

「これから次のレベルに進みたいなら、また違ったプレーのやり方がある。守備的なプレーをできないという訳ではなく、もっと勝ってトップに留まり続けたいならある瞬間に攻撃的になる必要がある。彼女が相手なら特にそうだわ」

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写真◎Getty Images

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