47本のサービスエースを叩き込んだラオニッチが初戦を突破、ATPツアー3セットマッチの最多記録を樹立「特別で意味のあるもの」 [ATPロンドン]

写真はミロシュ・ラオニッチ(カナダ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ランク3位のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)がキャメロン・ノリー(イギリス)に6-7(6) 6-3 7-6(9)で逆転勝利をおさめた。

 タイブレークでセットポイントを握りながら第1セットをとしたラオニッチは第2ゲームで唯一のブレークに成功して第2セットを取り返し、ふたたび突入した第3セットのタイブレークで2つのマッチポイントを凌いだ末に2時間15分で競り勝った。

 試合を落として47本のサービスエースを決めたラオニッチはファーストサーブからのポイントを86%の高確率で取り、自分のサービスゲームをすべてキープした。

 1990年に発足したATPツアーの3セットマッチで1試合に40本以上のサービスエースを決めたのはラオニッチが7人目となるが、2015年ハレのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)に対する準々決勝でイボ・カルロビッチ(クロアチア)がマークした45本を抜いて史上最多記録を樹立した。

「スコアとマッチポイントを凌がなければならなかったことを考えると、恐らく47本すべてが必要だった。僕にとってサービスは常にもっとも重要なショットだから、この小さな記録は特別で意味のあるものだ」とラオニッチは試合後にコメントした。

「この記録の裏に勝利があってよかったよ。これだけのフリーポイントがあって試合に負けていたら、違う気持ちになったり後味が悪かったかもしれないね。だから全体的にとてもポジティブなことだし、誇りに思える楽しい統計だ」

 ラオニッチは次のラウンドで、第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と予選を勝ち上がってきた日本のダニエル太郎(エイブル)の勝者と対戦する。

 そのほかの試合では第3シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)がアドリアン・マナリノ(フランス)を6-1 6-2で下し、ジョーダン・トンプソン(オーストラリア)が第7シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)に4-6 7-6(4) 6-3で逆転勝利をおさめ、予選勝者のリンキー・ヒジカタ(オーストラリア)は7-5 4-6 1-0とした時点でフランシス・ティアフォー(アメリカ)が棄権したためそれぞれ2回戦に駒を進めた。

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写真◎Getty Images

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