前年覇者アルカラスが初戦を突破、マレーはツアーレベル通算1000試合目に勝利 [ATPロンドン]

写真はカルロス・アルカラス(スペイン)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「シンチ選手権」(ATP500/イギリス・ロンドン/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス1回戦で、第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)がフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン)を6-1 7-5で下してタイトル防衛に向けた挑戦をスタートした。

 立ち上がりから5-0と好スタートを切って第1セットを先取したアルカラスは第2セット第2ゲームで一度だけサービスダウンを喫したが、2-5から最後の5ゲームを連取して1時間22分で勝利を決めた。これはアルカラスにとって、3度目のグランドスラム制覇を果たしたフレンチ・オープン決勝以来となる試合だった。

 昨年の同大会で1セットも落とさずグラスコート大会の初タイトルを獲得したアルカラスは、勢いに乗ってマッチ12連勝でウイブルドン初優勝まで駆け抜けた。

「どの大会でも初戦は決して簡単じゃないけど、グラスコートシーズンのスタートは尚更難しい。いい結果を出したいし、自分自身にかけている大きな期待に対処しなければならない」とアルカラスは試合後のオンコートインタビューで語った。

「今日の試合には満足しているし、フランシスコとの対戦はいいテストだった。第2セットは接戦だった。緊張した場面を経験できるから、厳しい状況になるのはいいことだ」

 アルカラスは次のラウンドで、マリアーノ・ナボーネ(アルゼンチン)を6-3 6-2で破って勝ち上がったジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。前週のシュツットガルトでツアー初タイトルを獲得した22歳のドレイパーは、連勝を「6」に伸ばした。

 この日プレーしたアルカラス以外のシード勢は第4シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)と第5シードのトミー・ポール(アメリカ)が2回戦に駒を進めたが、第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)、第6シードのベン・シェルトン(アメリカ)、第8シードのユーゴ・アンベール(フランス)は敗れた。

 ロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が前週のスヘルトーヘンボスで今季2勝目を挙げたばかりだったデミノーに1-6 6-4 6-2で逆転勝利をおさめ、マッテオ・アルナルディ(イタリア)がアンベールに3-6 6-1 7-6(6)で競り勝ち、予選勝者のジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)はシェルトンを6-3 7-6(3)で倒してそれぞれシードダウンを演じた。

 そのほかの試合ではセバスチャン・コルダ(アメリカ)、アレハンドロ・タビロ(チリ)、ブランドン・ナカシマ(アメリカ) 、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したアンディ・マレー(イギリス)とビリー・ハリス(イギリス)が2回戦に駒を進めた。

 同大会で最多となる5度の優勝を誇る元世界ナンバーワンのマレーは予選勝者のアレクセイ・ポプリン(オーストラリア)を6-3 3-6 6-3で振りきり、記念すべきツアーレベルの通算1000試合目(739勝261敗)を勝利で飾った。

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写真◎Getty Images

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