シナーが世界1位として臨んだ最初の大会でグラスコートでの初優勝「とても満足している」 [ATPハレ]

写真はグラスコート大会初優勝を飾ったヤニク・シナー(イタリア/右)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「テラ・ウォルトマン・オープン」(ATP500/ドイツ・ノルトライン ヴェストファーレン州ハレ/6月17~23日/賞金総額241万1390ユーロ/グラスコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第5シードのホベルト・フルカチュ(ポーランド)に7-6(8) 7-6(2)で競り勝ちグラスコートでの初優勝を飾った。

 ふたりは今大会でペアを組み、ダブルスに参戦(準々決勝敗退)していた。22歳のシナーがツアーレベルでタイトルを獲得したのは、3月のマイアミ以来で通算14回目(準優勝4回)となる。

 12回あったサービスゲームで11ポイントしか落とさなかったシナーは3つのブレークポイントをものにすることができなかったが、2つのタイブレークを制して1時間49分で勝利を決めた。ふたりもサービスダウンはなかったが、セカンドサーブでのポイント獲得率(シナー:68%、フルカチュ:39%)の差が勝負を分けた。

「とても意味のあることだ。フビ(フルカチュ愛称)に対する厳しい試合だった。本当にいいサービスを打たなければならないことはわかっていたし、セットの中でチャンスは1~2回くらいだろうと思っていた。だからその瞬間にできる限り最高の結果を出そうと努力した」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「この大会にとても満足している。グラスコートで初めて勝てたからいい気分だ」

 1973年にATPランキング創設されてから世界ナンバーワンとして臨んだ最初の大会でチャンピオンに輝いたのは1974年のジミー・コナーズ(アメリカ)、1979年のビヨン・ボルグ(スウェーデン)、1988年のマッツ・ビランデル(スウェーデン)、1990年のステファン・エドバーグ(スウェーデン)、1993年のピート・サンプラス(アメリカ)、2011年のノバク・ジョコビッチ(セルビア)、2016年のアンディ・マレー(イギリス)がおり、シナーは8人目となった。

 シナーはトップシードとして出場する初のグランドスラム大会となるウインブルドンを見据え、「凄く楽しみにしている。去年は準決勝まで勝ち進み、いいプレーができた。今年はどうなるだろうね」と話した。

「以前より自信がついたことは確かだ。こことウイブルドンでは芝の感触が少し違うかもしれないけど、1週間ほど準備ができるからいい大会になるよう願っている」

 先に行われたダブルス決勝では第2シードのシモーネ・ボレッリ/アンドレア・ババッソーリ(ともにイタリア)が第11シードのケビン・クラウィーツ/ティム・プッツ(ともにドイツ)を7-6(3) 7-6(5)で退け今季2勝目を挙げており、イタリア勢が両種目を制した。


男子ダブルス優勝のシモーネ・ボレッリ(イタリア/左)とアンドレア・ババッソーリ(イタリア)(Getty Images)

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写真◎Getty Images

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