ニュージーランドに国籍を変更して躍進したスンがツアー初優勝に王手 [WTAモンテレイ]

写真はルル・スン(ニュージーランド)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「GNP保険オープン」(WTA500/メキシコ・ヌエボ レオン州モンテレイ/8月19~24日/賞金総額92万2573ドル/ハードコート)の女子シングルス準決勝で、ルル・スン(ニュージーランド)が第3シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア)に7-5 3-6 7-6(6)で競り勝ちツアー初優勝に王手をかけた。

 5-4から3ゲームを連取されて第1セットを落としたアレクサンドロワは第6ゲームで掴んだ唯一のブレークポイントをものにして第2セットを取り返したが、スンが第3セットのタイブレークで迎えた4度目のマッチポイントをものにして2時間19分で勝利をもぎ取った。

 ふたりは2022年9月にソウル(WTA250/ハードコート)の準々決勝で一度対決しており、アレクサンドロワが7-5 7-6(6)で勝っていた。スンは7月のウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)で予選からベスト8に進出してセンセーションを巻き起こしたが、それ以前はこれがツアーレベルでの最高成績だった。

 中国人の母とクロアチア人の父の間にニュージーランドで生まれた23歳のスンは5歳の頃からスイスで育ち、テキサス大学オースティン校に進学してプレーした国際的な経歴を持っている。ジュニア時代からスイス国籍でプレーしていたスンは、今年4月の時点でニュージーランド国籍に変更した。

 スンはキャリア初のツアー決勝で、第2シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)を7-6(7) 7-5で破って勝ち上がった第6シードのリンダ・ノスコバ(チェコ)と対戦する。

 ふたりは前週にシンシナティ(WTA1000/ハードコート)の1回戦で初対決し、スンが6-4 7-6(4)で勝っている。19歳のノスコバは過去2度のツアー決勝でいずれもストレート負けを喫しており、3度目のチャンスで初タイトルを目指している。

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写真◎Getty Images

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