ビッグサーバーのエムペシ ペリカールが一度もブレークを許さずキャリア最大のタイトルを獲得「アメージング」 [スイス室内]

写真はキャリア最大のタイトルを獲得したジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)、後ろは準優勝のベン・シェルトン(アメリカ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「スイス室内バーゼル」(ATP500/スイス・バーゼル/10月21~27日/賞金総額254万835ユーロ/室内ハードコート)の男子シングルス決勝で、世界ランク50位のジョバンニ・エムペシ ペリカール(フランス)が第6シードのベン・シェルトン(アメリカ)を6-4 7-6(4)で振りきりキャリア最大のタイトルを獲得した。

 21歳のエムペシ ペリカールがATPツアーで決勝に進出したのは、初優勝を飾った5月のリヨン以来でキャリア2度目だった。5試合を通して一度もサービスゲームを落とすことがなかったエムペシ ペリカールは、同大会がツアー公式戦となった1975年以降でもっともランキングの低いチャンピオンとなった。

 シェルトンは第3ゲームで今大会唯一のサービスダウンを喫して第1セットを落とし、試合を通して22本のサービスエースを叩き込んで一度もブレークポイントに直面しなかったエムペシ ペリカールが第2セットのタイブレークで迎えた最初のチャンピオンシップポイントをものにして1時間26分で勝利を決めた。

 16強入りした7月のウインブルドンのあと、北米ハードコートシーズン以降のエムペシ ペリカールは今週までに8大会でプレーして2勝8敗と苦しい時期を過ごしていた。

「ATP500のような大きな大会で初めて優勝することができるなんてアメージングだ。今日を含むここ5日間に自分がやってのけたことに満足している。ここで優勝できて最高の気分だ。ここ1ヵ月は厳しかったけど、どんなときでも勝利があるのはいいことだ」とエムペシ ペリカールは試合後にコメントした。

「このサーフェスではもちろん僕のサービスが武器になるけど、ベースラインからアグレッシブに攻めて相手にプレッシャーをかけるよう心掛けている。今週の試合ではそれが大きな役割を果たしたから本当によかったと思う」

 今シーズンを200位以下でスタートしたエムペシ ペリカールはトップ100デビューを経て更に飛躍し、大会後に更新されるATPランキングでグランドスラム大会シード圏内の31位に浮上することが確定した。

 自身の急成長ぶりについて聞かれたエムペシ ペリカールは、「僕の目標はATP250か500で優勝することだったけど、両方に勝つことができたのは素晴らしいことだ」と答えた。

「もちろん多くの部分を練習し、自分のテニスを改善することに集中している。努力が報われたことは本当にうれしいよ」

 先に行われたダブルス決勝では予選から勝ち上がってきたジェイミー・マレー(イギリス)/ジョン・ピアース(オーストラリア)が第5シードのヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニコラ・メクティッチ(クロアチア)を6-3 7-5で倒し、同ペアで2015年シーズン以来のツアー7勝目を挙げた。

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写真◎Getty Images

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