ペグラがクルーガーの途中棄権で準々決勝に勝利「彼女は素晴らしいテニスをしていた」 [アデレード国際]

写真はジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 WTAツアー公式戦「アデレード国際」(WTA500/オーストラリア・南オーストラリア州アデレード/1月6~11日/賞金総額106万4510ドル/ハードコート)の女子シングルス準々決勝で、アシュリン・クルーガー(アメリカ)が4-6 0-2とリードされた時点で右太腿のケガを理由に棄権したためジェシカ・ペグラ(アメリカ)のベスト4進出が決まった。

 クルーガーは第3ゲームでブレークされたリードを取り戻せず第1セットを落とすと第2セット第1ゲームでサービスダウンを喫し、第1シードのペグラが次のゲームをキープした時点で試合続行を断念したため49分で試合が終了した。

 前週のブリスベンで4試合を戦った末に準々決勝で敗退したあとアデレードの予選に第10シードとして臨んだクルーガーは最終ラウンドで第6シードのカテリーナ・シニアコバ(チェコ)に3-6 6-2 2-6で敗れたが、ラッキールーザーで本戦入りが決まると中1日で2試合連続のフルセットマッチを勝ち抜いて8強入りを決めていた。

 ふたりは今大会でダブルスのペアを組んでいたが前日に行われる予定だった準々決勝を棄権しており、ペグラはクルーガーが疲労困憊な状態だとわかっていた。

「相手の途中棄権で勝つのは決して楽しいことじゃない。彼女(クルーガー)が昨日のシングルスで厳しい試合をしていたことは知っていた。でも試合では何が起こるかわからない。彼女は素晴らしいテニスをしていた」とペグラは相手を気遣った。

 昨年11月に膝を痛めたため準備期間を増やすために前週のブリスベンを欠場したペグラは、「シーズンの最初だし、(オーストラリアン・オープンの前に)どうしても1大会はプレーしたい。この大会はタフだから、ここで活躍できればオーストラリアン・オープンに向けて大きな自信になると思う」と語った。

 ペグラは次のラウンドで、第6シードのディアナ・シュナイダー(ロシア)を7-6(3) 6-7(9) 6-4で破って勝ち上がったユリア・プティンセバ(カザフスタン)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、それぞれシードダウンを演じたマディソン・キーズ(アメリカ)とリュドミラ・サムソノワ(ロシア)の顔合わせとなった。キーズが第3シードのダリア・カサキナ(ロシア)を6-1 6-3で下し、サムソノワは第2シードのエマ・ナバーロ(アメリカ)を6-4 6-4で退けた。

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写真◎Getty Images

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