グランドスラム8強の壁を破ったペグラが準優勝「今は負けたことに腹を立てている」 [USオープン]

写真はグランドスラム自己最高の準優勝を飾ったジェシカ・ペグラ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の女子シングルス決勝で、第6シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ)が第2シードのアーニャ・サバレンカ(ベラルーシ)に5-7 5-7で敗れはしたが準優勝を飾った。

 激しい攻防の末に第1セットを先取したサバレンカは第2セット3-0から5ゲームを連取されたが、そこで流れを食い止めると最終的に最後の4ゲームを連取して1時間53分で歓喜の瞬間を迎えた。

 第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-2 6-4で倒して過去6戦全敗だったグランドスラム準々決勝の壁を突破した30歳のペグラは、立ち止まることなく決勝の舞台に辿り着いていた。

「今は負けたことに腹を立てている。皆は『おめでとう。いい大会だったね』と言うけど、私はどうでもいいという感じなの」とペグラは試合後の記者会見で語った。

「恐らく少し落ち着いたらもう少し感謝の気持ちが持てるようになり、いろんなものが見えてくると思う」

 ペグラは第2セット0-3から劣勢を覆して5-3とリードしたが、最終的にセットポイントを握ることなくストレート負けを喫して望みを絶たれてしまった。

「反撃してチャンスを作ることができたのはよかったと思うけど、結局は十分じゃなかった」とペグラは悔しさを滲ませた。

「振り返ってみると、私はまたも本当に優秀な選手に敗れた。私は毎回ほとんどの大会で優勝しているような選手に負けている。それでも自分がそこと張り合えるレベルであることはわかっている」

 肋骨のケガでヨーロッパのクレーコートシーズンを欠場するなど厳しいシーズン前半を過ごしたペグラは、2回戦敗退に終わったパリ五輪のあと北米ハードコートシーズンで15勝2敗の好成績をおさめた。

「これで自信が持てないなら何かが間違っているとしか言いようがない。動きとサービスが少しよくなった。以前よりも安定した部分がまだあると思う」とペグラは手応えを口にした。

「今はまだ腹が立っているけど、あと1~2時間もすればこの経験が大きな自信になると思う。優勝を逃したことに腹を立てている訳じゃなく、とにかく試合に勝ちたかったという気持ちが大きかったの。今はもっとうまくやれたはずだとか、いろんなことが頭の中で渦巻いている」

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写真◎Getty Images

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