メドベージェフが世界418位サムレに対する番狂わせを回避「第2セットと第3セットではボールに触ることができなかった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は試合後のオンコートインタビューで話すダニール・メドベージェフ(ロシア/右)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)がワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したカシディット・サムレ(タイ)に苦戦を強いられながらも6-2 4-6 3-6 6-1 6-2で退けた。

 妻が第二子の出産を控えていたメドベージェフは前哨戦でプレーしておらず、これが今季の初戦だった。セットカウント1-2と追い込まれたメドベージェフは第4セット1-1から7ゲームを連取して主導権を取り戻し、最終的に3時間8分で勝利をもぎ取った。

 世界ランク418位で23歳のサムレは昨年11月のアジア・パシフィックWILDCARDプレーオフで優勝して出場権を獲得し、タイ人として2012年大会で予選を突破したダナイ・ウドムチョク(タイ)以来となる四大大会男子シングルス本戦入りを決めていた。

 キャリアを通して初の5セットマッチを経験したサムレは第4セットに入るとケイレンに見舞われ、それまでのレベルを維持することができなくなってしまった。

 ITFツアー(シングルス4勝&ダブルス2勝)より上のレベルではチャレンジャー大会で一度だけベスト8に進出したことがあるだけのサムレにとって、これが予選も含めてツアー大会初挑戦だった。

 オープン化以降のグランドスラム大会でトップ5シードの選手がもっともランキングの低い選手に敗れる番狂わせを回避したメドベージェフは、「プレーすればするほどテニスがうまくなることはわかっている。だから僕は『1時間半くらじゃ足りない。ショットの感覚をよくするには少なくとも3時間は必要だ』と考えていたんだ」と試合後に冗談交じりに話した。

「でも冗談抜きに言うと、第2セットと第3セットではボールに触ることができなかった。力も出ないし、どうすればいいかわからなかったよ」

 メドベージェフは次のラウンドで、カミーロ・ウーゴ カラベリ(アルゼンチン)を4-6 7-6(3) 6-3 5-7 6-4で破って勝ち上がった予選勝者のラーナー・ティエン(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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