グランドスラム決勝で2度目の2セットアップから逆転負けも「今はこれまで以上に夢を見ている」とメドベージェフ [オーストラリアン・オープン]

写真はジム・クーリエ(アメリカ/右)から準優勝プレートを受け取るダニール・メドベージェフ(ロシア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月14~28日/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第4シードのヤニク・シナー(イタリア)が第3シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)に3-6 3-6 6-4 6-4 6-3で逆転勝利をおさめてグランドスラム初制覇を果たした。

 出だしから相手に主導権を握られて2セットダウンと追い込まれたシナーはお互いにブレークポイントがないまま終盤まで進んだ第3セット5-4で迎えた最初のチャンスをものにして逆転勝利に望みを繋ぎ、第4セットも最後に相手のサービスゲームを破って最終セットに持ち込むと第5セット第6ゲームでブレークしたリードを最後まで守りきって3時間44分で歓喜の瞬間を迎えた。

 グランドスラム決勝で2セットダウンから挽回して優勝したのはシナーがオープン化以降8人目だが、全豪では2度目となる。2年前の決勝でラファエル・ナダル(スペイン)がやってのけたが、そのときの相手もメドベージェフだった。

 2年前の敗戦後にメドベージェフは「夢見ることを止めようと思った」と失意のコメントを残していたが、今回は「あのときとは気持ちが違うし状況も違う」と試合後の記者会見で述べた。

「今はこれまで以上に夢を見ている。今日ではないかもしれないけど、人生全般についてのことだ。でも僕はもう“夢見る子供”じゃない。夢を持って将来と現在に全力を尽くしている27歳だ。だからこそ決勝まで辿り着くことができた。勝ちたかった。あと少しだった。スコアは(2年前の決勝と)似ているけど、内容は少し違うと思う」

 シナーが決勝までの過程で1セットしか落としていなかったのに対し、メドベージェフは3試合(2回戦、準々決勝、準決勝)のフルセットを含む26セットを戦っていた。結果的に彼は2週間で合計31セットをプレーし、24時間17分をコートで過ごした。

「フィジカル的には疲れていたけど、これまでの試合と同じだった。相手がそこに付け込めなかったり向こうが疲れてしまったりしたけど、ヤニクは違った。僕は戦い続け、走り続けた。明日になって脚の感覚がなくなっても構わないから最後のポイントまで全力を出しきろうと思い、やり遂げた」

 いつもならメドベージェフはコート後方から相手の強打をしつこく拾いまくるプレーをするが、この日は非常に攻撃的なプレーで最初の2セットで23本のウィナーを決めた。

「決断の理由は僕のフィジカルコンディションだ。ヤニクなら長いラリーでも耐えることができるけど、僕にはできないだろうと思ったんだ。(フィジカル的に)100%の状態だったらコーチと相談してラリーを続けてフィジカル勝負に持ち込むことを考えたかもしれない。でも今日は体調が不十分だったから、できるだけポイントを短くする必要があった。正直に言って、その作戦は最後までうまくいっていたと思うよ」とメドベージェフは明かした。

「(決勝までの段階で)もっと楽に勝っておくべきだったけど、それも簡単なことじゃない。体に負担がかかるからよくないことだけど、少なくともケガはしていないようだ。次のステップに向けて準備はできている。力強いシーズンのスタートが切れた訳だからね」

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写真◎Getty Images

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