シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」（オーストラリア・ビクトリア州メルボルン／本戦1月12～26日／ハードコート）の男子シングルス2回戦で、第1シードのヤニク・シナー（イタリア）がワイルドカード（主催者推薦枠）で出場したトリスタン・スクールケイト（オーストラリア）を4-6 6-4 6-1 6-3で振りきりベスト32に進出した。試合時間は2時間46分。

　昨年10月の上海（ATP1000／ハードコート）から負け知らずのシナーは連勝を「16」に伸ばしたが、上海3回戦でトマス マルティン・エチェベリ（アルゼンチン）に6-7(3) 6-4 6-2で勝って以来106日ぶりにセットを失った。

　同大会に6年連続出場となるシナーは、昨年の大会でグランドスラム初タイトルを獲得。男子の最多記録となる10度（2008年、11～13年、15～16年、19～21年、23年）の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ（セルビア）を6-1 6-2 6-7(6) 6-3で破って初の決勝進出を決めたあと、ダニール・メドベージェフ（ロシア）に3-6 3-6 6-4 6-4 6-3で逆転勝利をおさめて栄冠に輝いた。

　昨シーズンのシナーは準決勝で敗れたフレンチ・オープン（フランス・パリ／クレーコート）のあとイタリア人選手として初めて世界ナンバーワンとなってからその座を維持し続け、9月のUSオープン（アメリカ・ニューヨーク／ハードコート）と11月の男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」（イタリア・トリノ／室内ハードコート）も制して73勝6敗と圧倒的なシーズンを送った。

　シナーは次のラウンドで、エチェベリを7-5 3-6 7-5 3-6 6-4で破って勝ち上がったマルコス・ギロン（アメリカ）と対戦する。

　同日のマーガレット・コート・アリーナ最終試合では予選勝者で19歳のラーナー・ティエン（アメリカ）が前年の準優勝者で第5シードのダニール・メドベージェフ（ロシア）を6-3 7-6(4) 6-7(8) 1-6 7-6(10-7)で倒す番狂わせを演じ、2024年12月に昨年から20歳以下で争われることになった若手男子選手のトップ8対決「Next Gen ATPファイナルズ」に出場したメンバーがまたも金星を挙げた。

　そのほかの試合では第13シードのオルガ・ルーネ（デンマーク）、20歳のアレックス・ミケルセン（アメリカ）、ロレンツォ・ソネゴ（イタリア）、ファビアン・マロジャン（ハンガリー）、コランタン・ムーテ（フランス）が勝ち上がり、男子シングルス2回戦がすべて終了した。

　第17シードのフランシス・ティアフォー（アメリカ）はマロジャンに7-6(3) 4-6 6-3 4-6 1-6で敗れ、2回戦でシードダウンを喫した。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、WCはワイルドカード（主催者推薦枠）、Qは予選勝者

大会5日目◎1月16日｜主な試合結果

男子シングルス2回戦

○1ヤニク・シナー（イタリア）[1] 4-6 6-4 6-1 6-3 ●3トリスタン・スクールケイト（オーストラリア）[WC]

○5マルコス・ギロン（アメリカ）7-5 3-6 7-5 3-6 6-4 ●7トマス マルティン・エチェベリ（アルゼンチン）

○16オルガ・ルーネ（デンマーク）[13] 7-6(3) 2-6 6-3 7-6(6) ●13マッテオ・ベレッティーニ（イタリア）

○18アレックス・ミケルセン（アメリカ）7-5 6-3 7-6(4) ●19ジェームズ・マッケイブ（オーストラリア）[WC]

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○51ロレンツォ・ソネゴ（イタリア）6-7(6) 6-3 6-1 3-6 6-3 ●50ジョアン・フォンセカ（ブラジル）[Q]

○54ファビアン・マロジャン（ハンガリー）6-7(3) 6-4 3-6 6-4 6-1 ●56フランシス・ティアフォー（アメリカ）[17]

○58コランタン・ムーテ（フランス）4-6 6-4 7-6(3) 6-4 ●60ミッチェル・クルーガー（アメリカ）[Q]

○62ラーナー・ティエン（アメリカ）[Q] 6-3 7-6(4) 6-7(8) 1-6 7-6(10-7) ●64ダニール・メドベージェフ（ロシア）[5]

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