スビトリーナが母国への思いを胸に準々決勝へ「ウクライナの人々に少しでも光と勝利を届けることは私の責務」 [オーストラリアン・オープン]

写真は6年ぶり3度目のベスト8進出を決めたエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の女子シングルス4回戦で第28シードのエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)がベロニカ・クデルメトワ(ロシア)を6-4 6-1で下し、6年ぶり3度目のベスト8進出を決めた。

 クデルメトワは立ち上がりに4-1とリードしながら3度連続でサービスダウンを喫して第1セットを落とし、主導権を握ったスビトリーナが第2セット1-1から最後の5ゲームを連取して1時間23分で試合を締めくくった。

 3回戦敗退に終わった昨年のUSオープンが終了したあと足の手術を受けた元世界ランク3位で30歳のスビトリーナはシーズンを早めに終了したが、復帰大会でマッチ4連勝を飾った。

「今日は序盤が難しかったけど、何とか突破口を見つけることができたことを誇りに思う」とスビトリーナは試合後にコメントした。

 2023年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まってから常に母国を憂いながら戦い続けているスビトリーナはロシアとベラルーシの選手とは試合後に握手をしないという習慣を続けており、会場の掲示板にはその告知と両選手に敬意と理解を示すメッセージが表示されていた。

 退場する際にテレビカメラのレンズにサインするよう求められたスビトリーナは、「The spirit of Ukraine」と書いた。

「私は闘志を見せようとしているし、それを代表しようともしている。ウクライナにとって日々は非常に厳しい。戦争が始まってからもうすぐ3年になる」とスビトリーナは母国への思いを語った。

「試合に勝つ方法を探し出し、ウクライナの人々に少しでも光と勝利をもたらす方法を見つけることは私の責務だと感じている。全力で戦うということは私にできる最低限のことだわ」

 スビトリーナは次のラウンドで、第6シードのエレーナ・ルバキナ(カザフスタン)を6-3 1-6 6-3で破って勝ち上がった第19シードのマディソン・キーズ(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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