ズベレフがアルカラス戦で負傷したジョコビッチの途中棄権でキャリア3度目のグランドスラム決勝進出 [オーストラリアン・オープン]

写真は途中棄権で決着した準決勝を戦い終えたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/右)とノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第1セットを6-7(5)で落とした時点で棄権したため第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が四大大会初優勝に王手をかけた。

 第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に対する準々決勝で左脚の上部を痛めていたジョコビッチは5つのブレークポイント(ズベレフは3つ)を凌いだが、もつれ込んだタイブレークでズベレフが最初のセットポイントをものにしたあとリタイアしたため1時間21分で試合が終了した。

 同大会に12年連続出場(2015年の予選敗退を含む)となる27歳のズベレフは、2020年と24年のベスト4がこれまでの最高成績だった。第6シードで臨んだ昨年は、2度目の準決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア)に7-5 6-3 6-7(4) 6-7(5) 3-6で逆転負けを喫していた。

 昨シーズンのズベレフはフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)で決勝に進出したほか、ATPマスターズ1000大会のローマ(クレーコート)とパリ(室内ハードコート)でタイトルを獲得するなど69勝21敗の戦績を残した。

 ふたりはこれが13回目の対決だったが、ジョコビッチは5敗目(8勝)を喫した。全豪では2021年大会の準々決勝で顔を合わせ、ジョコビッチが6-7(6) 6-2 6-4 7-6(6)で勝っていた。

 今大会でのズベレフは1回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のルカ・プイユ(フランス)を6-4 6-4 6-4で、2回戦でペドロ・マルチネス(スペイン)を6-1 6-4 6-1で、3回戦でジェイコブ・ファーンリー(イギリス)を6-3 6-4 6-4で、4回戦では第14シードのユーゴ・アンベール(フランス)を6-1 2-6 6-3 6-2で、準々決勝では第12シードのトミー・ポール(アメリカ)を7-6(1) 7-6(0) 2-6 6-1で破って4強入りを決めていた。

 ズベレフはキャリア3度目のグランドスラム決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)の勝者と対戦する。

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写真◎Getty Images

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