シナーがシェルトンをストレートで退け大会連覇に王手、決勝はズベレフとの世界トップ2対決に [オーストラリアン・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)を7-6(2) 6-2 6-2で退け大会連覇に王手をかけた。

 2度先行されながらもその都度追いついたシナーはタイブレークの末に第1セットを先取し、主導権を握った続く2セットで2度ずつブレークに成功して2時間36分で試合を締めくくった。

 昨年10月の上海(ATP1000/ハードコート)から負け知らずのシナーは、連勝を「20」に伸ばした。

 同大会に6年連続出場となる23歳のシナーは、昨年の大会でグランドスラム初タイトルを獲得。男子の最多記録となる10度(2008年、11~13年、15~16年、19~21年、23年)の優勝を誇るノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-1 6-2 6-7(6) 6-3で破って初の決勝進出を決めたあと、ダニール・メドベージェフ(ロシア)に3-6 3-6 6-4 6-4 6-3で逆転勝利をおさめて栄冠に輝いた。

 2024年のシナーは準決勝で敗れたフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)のあとイタリア人選手として初めて世界ナンバーワンとなってからその座を維持し続け、9月のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)と11月の男子トップ8によるエリート大会「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ/室内ハードコート)も制して73勝6敗と圧倒的なシーズンを送った。

 この結果でシナーは、シェルトンとの対戦成績を5勝1敗とした。直近のハードコートでは昨年10月に上海(ATP1000)の4回戦で顔を合わせ、シナーが6-4 7-6(1)で勝っていた。

 今大会でのシナーは1回戦でニコラス・ジャリー(チリ)を7-6(2) 7-6(5) 6-1で、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のトリスタン・スクールケイト(オーストラリア)を4-6 6-4 6-1 6-3で、3回戦でマルコス・ギロン(アメリカ)を6-3 6-4 6-2で、4回戦で第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)を6-3 3-6 6-3 6-2で、、準々決勝では第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-2 6-1で破って4強入りを決めていた。

 シナーはキャリア3度目のグランドスラム決勝で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第1セットを6-7(5)で落とした時点で棄権したため勝ち上がった第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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