体調回復のシナーが会心のプレーでデミノーに圧勝「今大会で最高の試合だった」 [オーストラリアン・オープン]

写真は快勝で4強入りを決めたヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)を6-3 6-2 6-1で退けベスト4進出を決めた。

 12回あった自分のサービスゲームで11ポイントしか落とさなかったデミノーは第2セット第2ゲームで直面した唯一のブレークポイントもセーブし、相手のサービスゲームを合計6度破って1時間48分で圧勝した。

 昨年10月の上海から負け知らずのシナーは連勝を「19」に伸ばし、デミノーとの対戦成績を10勝0敗(Next Gen ATPファイナルズを含む)とした。

「今日はすべてにおいて調子がよかったと感じている。このような日にかなり早い段階でブレークすると余裕を持つことができる」とシナーは試合後のオンコートインタビューで語った。

「このような試合は直ぐに終わることもあるけど、こちらのレベルが落ちて相手がチャンスを掴むと流れが急変することもある。今日のパフォーマンスには満足している」

 体調がよくない状態で臨んだ第13シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)に対する4回戦では日中の暑さにも苦しみ試合中にメディカルタイムアウトを取っていたが、ナイトセッションだったこの日は特に問題を抱えている様子は見せなかった。

 インタビュアーのジム・クーリエ(アメリカ)にどのように回復したのか聞かれたシナーは、「昨日は無理をせず、ゆっくりと過ごした。コーチと30~40分くらいプレーしたけど、いいリズムを得ることができた」と答えた。

「一般的に体力面について言えば、特に若ければ回復は非常に早い。僕は寝るのが大好きだから、できるだけ体を休めてあまり多くのことをしないように心掛けた」

 試合後の記者会見でシナーは「今大会で最高の試合だった」と話し、肺炎にかかっているという噂をきっぱりと否定した。

「ルーネとの試合後に血液検査を受けたけど、すべて正常だった。ここ二晩は順調で、今朝は起きて直ぐに随分気分がよくなったとチームに伝えたよ。まだ100%ではないけど、すべてうまくいくと確信している」

 ディフェンディング・チャンピオンのシナーは準決勝で、ロレンツォ・ソネゴ(イタリア)を6-4 7-5 4-6 7-6(4)で破って勝ち上がった第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)と対戦する。

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写真◎Getty Images

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