ジョコビッチが途中棄権でズベレフの悲願達成まであと1勝に「今回は運に恵まれるタイミングかもしれない」 [オーストラリアン・オープン]

写真は相手の途中棄権でキャリア3度目のグランドスラム決勝進出を決めたアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)(Getty Images)


 シーズン最初のグランドスラム大会「オーストラリアン・オープン」(オーストラリア・ビクトリア州メルボルン/本戦1月12~26日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第7シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第1セットを6-7(5)で落とした時点で棄権したため第2シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)が四大大会初優勝に王手をかけた。

 第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン)に対する準々決勝で左脚の上部を痛めていたジョコビッチは5つのブレークポイント(ズベレフは3つ)を凌いだが、もつれ込んだタイブレークでズベレフが最初のセットポイントをものにしたあとリタイアしたため1時間21分で試合が終了した。

「実のところ、かなりハイレベルな第1セットだったと思う。でももちろん何か問題があったのだろう」とズベレフは試合後のオンコートインタビューで語った。

「長引けば状況が悪くなるし、悪化していく可能性もある。タイブレークでは第1セットそこまでほど動けていないようにも感じた。それでも非常に長くてフィジカル的に厳しいラリーがあった。タイブレークでは彼(ジョコビッチ)が少し苦しんでいるように見えた」

 インタビュアーのジム・クーリエ(アメリカ)に相手が万全ではないときには準備がわかってくるのかと聞かれたズベレフは、「ノバクに対しては変えたりはしない。2021年にここで彼と対戦したとき、彼は腹筋の肉離れを起こしていながら僕から28本のサービスエースを決めて勝ったんだ。100%のプレーをしなければならない」と答えた。

「第1セットで僕は恐らく今大会で一番いいプレーをしていた。彼が負傷しているのにタイブレーク7-5だった。僕がそれほどうまくないのかもしれないし、ノバクが強すぎるのかもしれない。何と言っていいかわからないよ」

 ズベレフはキャリア3度目のグランドスラム決勝で、第21シードのベン・シェルトン(アメリカ)を7-6(2) 6-2 6-2で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

「グランドスラム決勝は常に難しい。世界最高の2人が戦うんだ。僕は2回とも5セットで負けた」とズベレフは次戦を見据えた。

「(2020年)USオープンでの第5セットはタイブレークだった。厳しい敗戦を経験してきたけど、今回は運に恵まれるタイミングがきたのかもしれないと感じている」

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写真◎Getty Images

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