オーストラリアで来年新設の「ATPカップ」にトップ選手がこぞって出場の意向

ATPによると、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ラファエル・ナダル(スペイン)、ロジャー・フェデラー(スイス)を含めたトップ10選手の全員が、来年1月のオーストラリアで新設される「ATPカップ」に出場することを約束をしたという。

 トップ18ヵ国と開催国であるオーストラリアがワイルドカード(主催者推薦枠)として加わり、1月3日から12日にかけてブリスベン、パース、シドニーで開催されるATPカップへの出場権を手にすることになるとの発表があったのはこの土曜日のことだ。

 国別のランキングは現在のところ、セルビアが1位、スペインが2位、スイスが3位、ロシアは4位となっている。

 出場国は第2の締め切りである11月3日のATPランキング次第で変わる可能性があるとした上で、現在各国のトップ2選手が出場を約束しており、この11月3日に残りのメンバー(最高でさらに3人の選手を追加できる)が出場資格を得ることになると説明した。

 ATPカップは、シングルスの各国ナンバーワン選手のランキングをベースに出場国を選出する24ヵ国による国別対抗戦だ。同大会に参加する残りの5チームも、のちに明かされることになる。

 参加チームはシドニーのオペラハウスで公式ドロー抽選が行われる月曜日に、6つのグループに分けられることになる。

 ブリスベン、パース、シドニーで6日間に渡って繰り広げられるグループ・ステージを経て、8ヵ国(各グループの首位+成績優秀な2位2チーム)がシドニーで争われる決勝トーナメント(ATPカップ・ファイナル8)に進出することになる。ファイナル8では2日間に渡って準々決勝が行われたあと、準決勝と決勝が行われる。各対戦は、シングルス2試合とダブルス1試合という構成になる。

 話題のひとつは、国別ランク18位のイギリス代表としてアンディ・マレーの出場が予見されていることだ。マレーのATPランキングは現在415位だが、故障などで長く戦列を離れていた選手に許される「プロテクト・ランキング」を使っての出場を予定している。

 現在イギリスのナンバーワンであるカイル・エドマンドは最高14位にまで上がったこともあったが、現在は32位に過ぎない。そのためイギリスメディアは、マレーのプロテクト・ランキングによる出場がなければイギリスの出場資格自体が定かではなかったと報じていた。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は3月にパースで行われたテニス・オーストラリア(オーストラリアテニス協会)の記者会見で説明するトッド・ウッドブリッジ(オーストラリア)
PERTH, AUSTRALIA - MARCH 28: Todd Woodbridge addresses the media during a Tennis Australia press conference at RAC Arena on March 28, 2019 in Perth, Australia. (Photo by Paul Kane/Getty Images)

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