ラフェチュカが準々決勝でアルカラスを倒すキャリア最大の勝利「物凄く大きな成果」 [カタール・オープン]

写真はイリ・ラフェチュカ(チェコ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「カタール・エクソンモービル・オープン」(ATP500/カタール・ドーハ/2月17~22日/賞金総額303万5960ドル/ハードコート)の男子シングルス準々決勝で、イリ・ラフェチュカ(チェコ)が第1シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-3 3-6 6-4で倒す番狂わせを演じた。

 ワンブレーク差でセットを分け合ったあとアルカラスは第3セットで4-2とリードしたが、ピンチを凌いで第7ゲームをキープしたラフェチュカが最終的に最後の4ゲームを連取して2時間4分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

「素晴らしい気分だ。最初からアップダウンのある試合だった。だからこそ僕にとってこのような相手に勝てたのは物凄く大きな成果だ。自分を信じていたし、このようなテニスができるレベルはあるとわかっていた。もう少し安定すればもっと結果を出せるはずだと思っていたんだ」とラフェチュカは試合後のオンコートインタビューで語った。

「もっとも重要なのは自分のテニスを信じ、決して後ろに引かなかったことだと思う。第3セットでミスをしたときも自分のプレースタイルを貫き、アグレッシブなプレーで相手を限界まで追い込みたいと考えていた。僕はこれがうまくいく瞬間を待っていた。第3セットでブレークバックしたときに報われたんだ」

 21歳のアルカラスは2週間前のロッテルダムで今季初優勝を飾っていたが、連勝は「7」でストップした。

「コーチを含むチームで話したけど、正直に言ってどうすればよかったのかよくわからない。うまくいかなかったサービスやいいプレーができなかったポイントがいくつかあったかもしれない」とアルカラスは試合後の記者会見で話した。

「(第3セット)4-2のブレークポイントではリターンがギリギリでネットにかかったけど、あれを取っていれば完全に流れはこちらにくるところだった。でも4-3になって彼が素晴らしいプレーをし始めた。自分がもっといいプレーをすればよかったかもしれないけど、彼のテニスが素晴らしかった」

 キャリア7度目の対トップ10勝利を挙げた23歳のラフェチュカは次のラウンドで、マッテオ・ベレッティーニ(イタリア)を4-6 6-4 6-3で破って勝ち上がった第8シードのジャック・ドレイパー(イギリス)と対戦する。

 もうひとつの準決勝は、アンドレイ・ルブレフ(ロシア)とフェリックス・オジェ アリアシム(カナダ)の顔合わせとなった。第5シードのルブレフが第2シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に6-1 3-6 7-6(8)で競り勝ち、オジェ アリアシムは第1セットを6-3で先取した時点で第4シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)が体調不良を理由に棄権したため勝利が決まった。

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写真◎Getty Images

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