錦織がケイレンに苦しみながらもムナールに辛勝して2回戦へ「最後まで戦い抜こうと思っていた」 [ATPインディアンウェルズ]

写真は錦織圭(ユニクロ)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日5~16日/賞金総額1304万2410ドル/ハードコート)の男子シングルス1回戦で、元世界ランク4位の錦織圭(ユニクロ)がジャウメ・ムナール(スペイン)に6-2 5-7 7-6(3)で競り勝ち約1ヵ月ぶりの勝ち星をマークした。

 4-0と好スタートを切って第1セットを先取した錦織は混戦となった第2セットを取り返されたが、競り合いの末にもつれ込んだ第3セットのタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして2時間57分で辛勝した。

 第3セット1-2のチェンジエンドでメディカルタイムアウトを取って脚の治療を受けた錦織はケイレンに苦しみながらも一時はリードを奪い、追いつかれたあと4-5からのサービスゲームで0-30のピンチを乗り越えタイブレークに持ち込んでいた。

「簡単ではなかった。フィジカル的に苦しみ、諦めそうになった。第3セットでかなり酷いケイレンに見舞われたけど、何とか立ち直って勝つことができたから結果的にはとてもいい試合だった」と錦織は試合後のオンコートインタビューで語った。

「最初からいいプレーをしているとわかっていたし、第2セットでは相手がチャンスを掴んだけど自分のテニスには満足できていた。とにかく集中力を切らさないように心掛けた。第3セットでは彼のほうにチャンスがあったと思うけど、最後まで戦い抜こうと思っていた」

 錦織は次のラウンドで、第18シードのユーゴ・アンベール(フランス)と対戦する。シード勢は初戦がBYEで免除されており、2回戦からの登場となる。

 この日プレーした地元アメリカ勢はマルコス・ギロン(アメリカ)、ワイルドカード(主催者推薦枠)で出場したトリスタン・ボイヤー(アメリカ)、予選勝者のコルトン・スミス(アメリカ)が2回戦に駒を進めたが、ワイルドカードを得て参戦したニシェッシュ・バサバレディ(アメリカ)とライリー・オペルカ(アメリカ)、予選勝者のイーサン・クイン(アメリカ)は敗れた。

 ジズー・ベルグス(ベルギー)がクインを7-6(2) 6-3で下し、ロマン・サフィウリン(ロシア)がオペルカを7-5 6-4で倒し、ブ・ユンチャオケテ(中国)はバサバレディを7-5 6-4で退けた。

 そのほかの試合ではタロン・グリークスプア(オランダ)、ファビアン・マロジャン(ハンガリー)、クリストファー・オコネル(オーストラリア)、キャメロン・ノリー(イギリス)、コランタン・ムーテ(フランス)、予選勝者のダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ)、チアゴ・ザイブチ ビルチ(ブラジル)、予選勝者の綿貫陽介(SBC メディカルグループ)が初戦を突破したが、ジャン・ジジェン(中国)とラッキールーザー(欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手)のガブリエル・ディアロ(カナダ)の1回戦は第3セット途中(ジャンから6-2 2-6 4-4(15-30))で雨により順延となった。

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写真◎Getty Images

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