ドレイパーが大会3連覇を目指していたアルカラスに対する2度目の勝利でキャリア最大のタイトルに王手「奇妙な試合だった」 [ATPインディアンウェルズ]

写真はジャック・ドレイパー(イギリス)(Getty Images)


 ATPツアー公式戦「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/アメリカ・カリフォルニア州インディアンウェルズ/3月日5~16日/賞金総額1304万2410ドル/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、第13シードのジャック・ドレイパー(イギリス)が大会3連覇を目指していた第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)を6-1 0-6 6-4で倒してキャリア最大のタイトルに王手をかけた。

 相手のサービスゲームを2度破って第1セットを先取したドレイパーは1ゲームも取れずに第2セットを取り返されたが、第2セット5-2から5-4に追い上げられたあと2度目のサービング・フォー・ザ・マッチをキープして1時間44分で勝利を決めた。

 ふたりはこれが5度目の対決だったが、アルカラスは昨年6月のロンドン2回戦に続く2敗目を喫した。23歳のドレイパーがATPマスターズ1000大会でプレーするのは16回目となるが、2度のベスト8がこれまでの最高成績だった。

「正直なところ、奇妙な試合だった。カルロスは少し元気がなかったように感じた」とドレイパーは試合を振り返った。

「第2セットの第1ゲームでブレークポイントがあったけど、彼にサービスエースを決められた。彼に起こったことが僕にも起きた。緊張してエネルギーレベルが落ちてしまったんだ。世界トップレベルの選手は直ぐに流れを変えることができる。僕はあの25分間に自分を見失ってしまったけど、第3セットで果敢に戦うことができたことを誇りに思う。何とか勝つことができた」

 2022年大会優勝者で第3シードのテイラー・フリッツ(アメリカ)に対する4回戦(7-5 6-4)に続きトップ5の選手に対する今大会2勝目を挙げたドレイパーはランキングの動向をリアルタイムで伝えるATPライブランキングで8位に浮上し、トップ10デビューが確定した。

 ドレイパーはキャリア6度目のツアー決勝で、第5シードのダニール・メドベージェフ(ロシア)を7-5 6-4で破って勝ち上がった第12シードのオルガ・ルーネ(デンマーク)と対戦する。

 両者は昨年8月にシンシナティの準々決勝で一度顔を合わせており、ルーネが6-4 6-2で勝っている。

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写真◎Getty Images

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