シナーがアルカラスとのグランドスラム決勝頂上決戦へ、ジョコビッチでもセットを奪えず [フレンチ・オープン]

写真はヤニク・シナー(イタリア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を6-4 7-5 7-6(3)で振りきり大会初優勝に王手をかけた。

 最初の2セットを落としたジョコビッチは第3セット5-4からのレシーブゲームでセットポイントを3度握ったが、ピンチを凌いでキープしたシナーがもつれ込んだタイブレークで迎えた2度目のマッチポイントをものにして3時間16分で初の決勝進出を決めた。

 昨年のUSオープン(アメリカ・ニューヨーク/ハードコート)に続いて1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)も制したシナーは、四大大会での連勝を「20」に伸ばした。

 同大会に6年連続出場となる23歳のシナーは、昨年の大会で自己最高のベスト4をマーク。第2シードから勝ち進んだシナーは準決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)との新世代ライバル対決に6-2 3-6 6-3 4-6 3-6で敗れたが、ATPランキング史上初のイタリア人ナンバーワンを確定させると一度も明け渡すことなく君臨し続けている。

 ドーピング違反で3ヵ月の出場停止処分を受けたシナーは前哨戦のローマ(ATP1000/クレーコート)で準優勝を飾り、復帰後2戦目に臨んでいる。

 両者はこれが9度目の対決だったが、シナーが5勝4敗と勝ち越した。直近のグランドスラム大会では2024年1月にオーストラリアン・オープンの準決勝で顔を合わせ、シナーが6-1 6-2 6-7(6) 6-3で勝っていた。

 今大会でのシナーは1回戦でアルトゥール・リンデルネック(フランス)を6-4 6-3 7-5で、2回戦でワイルドカード(主催者推薦枠)のリシャール・ガスケ(フランス)を6-3 6-0 6-4で、3回戦でイリ・ラフェチュカ(チェコ)を6-0 6-1 6-2で、4回戦で第17シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)を6-1 6-3 6-4で、準々決勝ではアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-1 7-5 6-0で破って4強入りを決めていた。

 シナーはキャリア4度目のグランドスラム決勝で、第8シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)が6-4 6-7(3) 0-6 0-2とリードされた時点で左脚のケガを理由に棄権したため勝ち上がった第2シードのカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦する。

 世界トップ2のふたりは過去ツアーレベルで11戦して4連勝中のアルカラスが7勝4敗でリードしており、今季は先月にローマの決勝でプレーしてアルカラスが7-6(5) 6-1で勝っている。

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写真◎Getty Images

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