ジョコビッチが前年の準優勝者ズベレフを退け世界1位シナーに対する準決勝へ「大きな挑戦」 [フレンチ・オープン]

写真は前年の準優勝者を倒して4強入りを決めたノバク・ジョコビッチ(セルビア)(Getty Images)


 シーズン2つ目のグランドスラム大会「フレンチ・オープン」(フランス・パリ/本戦5月25日~6月8日/クレーコート)の男子シングルス準々決勝で、第6シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が前年の準優勝者で第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を4-6 6-3 6-2 6-4で倒してベスト4進出を決めた。

 オープニングゲームでサービスダウンを喫して第1セットを落としたジョコビッチは第4ゲームで初のブレークに成功して第2セットを取り返し、第3セット1-2から7ゲームを連取して主導権を握ると最終的に5度目のマッチポイントをものにして3時間17分で試合を締めくくった。

 大会前週のジュネーブでツアー通算100勝目(パリ五輪を含む)を挙げたばかりのジョコビッチは連勝を「9」に伸ばし、昨年8月にパリ五輪で悲願の金メダル獲得した同会場でマッチ11連勝を飾った。

「特に最後のゲームではとにかくドロップショットを使うというのが戦略だった。それで3~4回連続で使ったんだ」とジョコビッチは試合後のオンコートインタビューで語った。

「テレビではわかり難いかもしれないけど、片方から強い風が吹いているから2倍くらい強く打たなければならないような感覚なんだ。プレーに変化をつけることが重要だった」

 今シーズンのジョコビッチは1月のオーストラリアン・オープンで4強入りしたあと3月のマイアミで準優勝を飾ったが、クレーコートシーズンのモンテカルロとマドリッドを含む4大会で初戦敗退を喫するなど苦しい前半戦を過ごしていた。

「オーストラリアン・オープン準々決勝でカルロス・アルカラス(スペイン)に勝ったのと今夜のズベレフ戦での勝利は、僕がまだ最高レベルでプレーできるということの証明だと思う」とジョコビッチは試合後の記者会見で話した。

「僕はそういうときにこそ力を発揮することができるし、ベストを尽くせるんだ」

 2年ぶりの王座奪回を目指すジョコビッチは次のラウンドで、アレクサンダー・ブブリク(カザフスタン)を6-1 7-5 6-0で破って勝ち上がった第1シードのヤニク・シナー(イタリア)と対戦する。

「準決勝ではシナーにフィジカル面で後れを取らないようにできればと思っている。僕にとって大きな挑戦だ。どんどん難しくなっていくけど、それはいいことだ」とジョコビッチは次戦を見据えた。

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写真◎Getty Images

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