「ラッキーじゃないかな?」ナダルが奮闘の末にベレッティーニを倒して決勝へ [USオープン]

今年最後のグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子シングルス準決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)はより大きく、より若い相手に対して第1セットのタイブレークで一時0-4とリードされていた。しかし彼は、そこから相手を苦しめるための道を見つけ出した。

 そんな訳で記者たちが試合後に知りたがったのは、ナダルがその時点で次のセットでどうやってカムバックするかという先のことを考えていたのかという点だった。

「いいや」と彼はすぐさま頭を横に振りながら答えた。

「僕のゴールは、そのポイントを取ることだった」

 もちろん、ナダルはその通りにした。とはいえ彼はすぐにそのセットを落とすまであと1ポイントという立場に2度立たされることになるのだが、彼は決してパニックに陥らず、決して意気消沈することを自分に許さなかった。

 彼は持ち前のタフさを見せ、執拗に食い下がった。そうして第24シードのマッテオ・ベレッティーニ(イタリア)の勢いがわずかに弱まるのを待ち、それからパンチを繰り出した。

USオープン2019|トーナメント表

 その金曜日の夜、第2シードのナダルはベレッティーニに対して7-6(6) 6-4 6-1の勝利をおさめ、4度目のUSオープン優勝と記録保持者フェデラーにあと1つと迫る19回目のグランドスラム制覇に向けてまた一歩近づいた。

「僕はちょっぴりラッキーだったんじゃないかな」とナダルは試合後にコメントした。

 彼は大会最終日の決勝で、第5シードのダニール・メドベデフ(ロシア)と対戦する。

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