カバル/ファラがコロンビアに今季2つ目のグランドスラム・タイトルをもたらす [USオープン]

今年最後のグランドスラム「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月26日~9月8日/ハードコート)の男子ダブルス決勝。
 
 いつでもどこでも、フアン セバスチャン・カバル(コロンビア)とロベルト・ファラ(コロンビア)にはもうひとつのグランドスラム・タイトルを祝う準備ができている。

 7月にカバルとファラがウインブルドンの男子ダブルスで優勝を遂げたあと、すでに母国コロンビアで大々的なパーティーを行っていた。彼らがUSオープンのダブルスで優勝した初のコロンビア人男子チームとなったあと、パーティは燃え上がるに違いない。

 第1シードのカバル/ファラは決勝で、第8シードのマルセル・グラノイェルス(スペイン)/ホレイショ・ゼバロス(アルゼンチン)を6-4 7-5で倒した。これは彼らにとって今季5つ目のタイトルであり、彼らはこれでプロ化以降の時代でウインブルドンとUSオープンを同じ年に制した6組目のチームとなった。

 ウインブルドンからボゴタでの祝いの場に戻ったとき、ファラはそこで腰をシェイクさせて踊りたい気分になったのだと明かした。

「2時間の間、自分がシャキーラ(腰を振る踊りが得意の有名なコロンビアの人気女性シンガー)であるかのように感じていたよ」と彼はそのときのことを振り返った。

「(飛行機から降りて)出ていったら多くのジャーナリストたちがいて、皆が『コロンビア、コロンビア』と叫んでいた。空港では、多くの人々が国旗を振っていたんだ」

 コロンビアの町カリの空港で、カバルは何千というファンに歓迎された。彼はコロンビアの旗をはためかせた消防車に乗って、祝いの行進を行った。

「我々はただ、すべてのサポート、彼らが常に与えてくれるよいバイブレーションについて、『ありがとう、コロンビア』と言わなくてはならない」と彼はコメントした。

「僕らは今やっているような形で母国を代表できることをすごくうれしく思う」

 カバルとファラはその金曜日、最終的に優勝したマイク・ブライアン/ジャック・ソック(ともにアメリカ)に準決勝で敗れた1年後に、USオープン優勝を祝った。カバルとファラは合わせて32本のウィナーを記録し、勝利を決めるのに90分しか必要としなかった。

 同じシーズンにウインブルドンとUSオープンで優勝したのは、2003年以降では彼らが3組目となる。

(APライター◎ダン・ゲルストン/構成◎テニスマガジン)

※写真はフアン セバスチャン・カバル(コロンビア/左)とロベルト・ファラ(コロンビア/右)
撮影◎毛受亮介 / RYOSUKE MENJU

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