ATPツアー公式戦「シンシナティ・オープン」（ATP1000／アメリカ・オハイオ州シンシナティ／8月7～18日／賞金総額919万3540ドル／ハードコート）の男子シングルス4回戦で、第1シードのヤニク・シナー（イタリア）が予選勝者のアドリアン・マナリノ（フランス）を6-4 7-6(4)で振りきりベスト8進出を決めた。

　第3ゲームをブレークしたリードを守って第1セットを先取したシナーは雨による約2時間45分の中断もあった第2セットで6-5から一度だけサービスダウンを喫したが、もつれ込んだタイブレークで迎えた最初のマッチポイントをものにして1時間48分で試合を締めくくった。

　先月のウインブルドンで4度目のグランドスラム制覇を果たした23歳のシナーは、連勝を「10」に伸ばした。

「彼（マナリノ）は非常にタフな相手だ。ほかの選手たちと大きく違っている。左利きというだけじゃなく、打ち方も違うしボールがとても低いんだ」とシナーは試合後に語った。

「彼のサービスは非常によかった。特にアドサイドからのワイドサーブは非常に正確だった。試合を締めくくるのに少し苦労したけど、テニスではよくあることだ。次のラウンドに進めて凄くうれしいよ」

　ディフェンディング・チャンピオンのシナーは次のラウンドで、バンジャマン・ボンジ（フランス）を6-4 6-3で破って勝ち上がった第23シードのフェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）と対戦する。

　そのほかの試合では第2シードのカルロス・アルカラス（スペイン）、第3シードのアレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）、第7シードのオルガ・ルーネ（デンマーク）、第9シードのアンドレイ・ルブレフ（ロシア）、予選勝者のテレンス・アトマン（フランス）が準々決勝に駒を進め、第5シードのベン・シェルトン（アメリカ）は延期となっていた3回戦でロベルト・バウティスタ アグート（スペイン）を7-6(3) 6-3で退けた。

　これに先立ちズベレフは前日に雨で順延となっていた第27シードのブランドン・ナカシマ（アメリカ）に対する3回戦を戦い、再開後のサービング・フォー・ザ・マッチをキープして6-4 6-4で決着をつけていた。

　準々決勝ではアルカラスがルブレフと、ズベレフがシェルトンと第22シードのイリ・ラフェチュカ（チェコ）の勝者と、ルーネはアトマンと顔を合わせる。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[　]数字はシード順位、Qは予選勝者、LLはラッキールーザー（欠場者が出たため本戦出場権を得た予選敗退選手）Ret.は途中棄権

シンシナティ・オープン｜主な試合結果◎8月13日

男子シングルス3回戦

○65ベン・シェルトン（アメリカ）[5] 7-6(3) 6-3 ●70ロベルト・バウティスタ アグート（スペイン）

○96アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）[3] 6-4 6-4 ●89ブランドン・ナカシマ（アメリカ）[27]

男子シングルス4回戦

○1ヤニク・シナー（イタリア）[1] 6-4 7-6(4) ●12アドリアン・マナリノ（フランス）[Q]

○24フェリックス・オジェ アリアシム（カナダ）[23] 6-4 6-3 ●29バンジャマン・ボンジ（フランス）

○45テレンス・アトマン（フランス）[Q] 3-6 7-5 6-3 ●33テイラー・フリッツ（アメリカ）[4]

○64オルガ・ルーネ（デンマーク）[6] 6-4 3-1 Ret. ●49フランシス・ティアフォー（アメリカ）[10]

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○96アレクサンダー・ズベレフ（ドイツ）[3] 7-5 3-0 Ret. ●81カレン・ハチャノフ（ロシア）[14]

○112アンドレイ・ルブレフ（ロシア）[9] 6-2 6-3 ●101フランシスコ・コメサーニャ（アルゼンチン）

○128カルロス・アルカラス（スペイン）[2] 6-1 6-4 ●117ルカ・ナルディ（イタリア）[LL]

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