アンフォーストエラー89本、全豪女王キーズが1回戦で世界82位サラスアに敗れる番狂わせ [USオープン]

写真はマディソン・キーズ(アメリカ)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の女子シングルス1回戦で、第6シードのマディソン・キーズ(アメリカ)が世界ランク82位のレナタ・サラスア(メキシコ)に7-6(10) 6-7(3) 5-7で敗れる番狂わせが起きた。

 タイブレークの末にセットを分け合ったあとキーズは第3セット3-5からブレークバックに成功したが、サラスアが6-5からのレシーブゲームで迎えた最初のマッチポイントをものにして3時間10分でキャリア最大の勝利をもぎ取った。

 キーズは試合を通して46本のウィナーを決めたが、14本のダブルフォールトを含む89本のアンフォーストエラー(サラスアはウィナー8本、アンフォーストエラー34本)を犯した。

 同大会に16年連続出場(2010年と12年の予選敗退を含む)となる30歳のキーズは、2017年の準優勝が最高成績。第14シードで臨んだ昨年は、3回戦でエリース・メルテンス(ベルギー)に7-6(5) 5-7 4-6で惜敗していた。

 1月のオーストラリアン・オープン(オーストラリア・メルボルン/ハードコート)でグランドスラム初制覇を果たしたキーズは6月のフレンチ・オープン(フランス・パリ/クレーコート)でも8強入りしたが、残り2大会で早期敗退を喫して今季の四大大会を13勝3敗で終えた。

 金星を挙げたサラスアは次のラウンドで、ペトラ・クビトバ(チェコ)を6-1 6-0で破って勝ち上がったディアン・パリー(フランス)と対戦する。

 2011年&14年ウインブルドン(イギリス・ロンドン/グラスコート)と2011年WTAファイナルズ(トルコ・イスタンブール/室内ハードコート)を含むツアー通算31勝を挙げた35歳のクビトバは今大会を最後に引退する意向を表明しており、現役最後の試合を終えた。

 そのほかの試合では第17シードのリュドミラ・サムソノワ(ロシア)、第19シードのメルテンス、アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)、ユリア・プティンセバ(カザフスタン)、バーボラ・クレイチコバ(チェコ)、予選勝者のプリシラ・ホン(オーストラリア)が2回戦に駒を進めた。

 第22シードのビクトリア・エムボコ(カナダ)がクレイチコバに3-6 2-6で、第30シードのダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)はパブリウチェンコワに7-6(5) 6-7(5) 4-6で敗れ、それぞれ初戦でシードダウンを喫した。

 18歳のエムボコは今月のモントリオール(WTA1000/ハードコート)でツアー初優勝を飾ってシード選手として初のグランドスラム大会に臨んだが、連勝は「7」でストップした。

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者

大会2日目◎8月25日|主な試合結果

女子シングルス1回戦

○9エリース・メルテンス(ベルギー)[19] 6-1 6-0 ●10アリッサ・アン(アメリカ)[WC]

○39アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)6-7(5) 7-6(5) 6-4 ●40ダイアナ・イエストレムスカ(ウクライナ)[30]

○41リュドミラ・サムソノワ(ロシア)[17] 2-6 6-4 6-4 ●42ユアン・ユエ(中国)

○44プリシラ・ホン(オーストラリア)[Q] 6-3 7-5 ●43レオリア・ジャンジャン(フランス)

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○55バーボラ・クレイチコバ(チェコ)6-3 6-2 ●56ビクトリア・エムボコ(カナダ)[22]

○66レナタ・サラスア(メキシコ)6-7(10) 7-6(3) 7-5 ●65マディソン・キーズ(アメリカ)[6]

○68ディアン・パリー(フランス)6-1 6-0 ●67ペトラ・クビトバ(チェコ)

○123ユリア・プティンセバ(カザフスタン)6-4 7-6(4) ●124エリザベッタ・コッチャレット(イタリア)

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写真◎Getty Images

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