USオープン3回戦の舞台で実現した親友対決はコボッリの途中棄権でムゼッティが勝利「このような終わり方は望んでいなかった」

写真は3回戦を戦い終えたロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/左)とフラビオ・コボッリ(イタリア)(Getty Images)


 シーズン最後のグランドスラム大会「USオープン」(アメリカ・ニューヨーク/本戦8月24日~9月7日/ハードコート)の男子シングルス3回戦で、第24シードのフラビオ・コボッリ(イタリア)が3-6 2-6 0-2とリードされた時点で棄権したため第10シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア)がベスト16に進出した。

 第6ゲームでブレークしたリードを守って第1セット先取したムゼッティは4-1からサービスダウンを喫したあと2ゲームを連取して第2セットも奪い、第3セット2-0となった時点でコボッリがリタイアしたため1時間33分で試合が終了した。

「正直に言って、このような終わり方は望んでいなかった。特にツアーで恐らく一番の親友であるフラビオが相手だったからね」とムゼッティは試合後のオンコートインタビューで語った。

「僕たちは9歳の頃から知り合いで、お互いの家族もよく知っているんだ。キャリアを通してコート内外で凄く長い時間を一緒に過ごしてきた。まずはフラビオに大きな拍手をお願いしたい」

 ふたりは同じ2002年生まれで23歳だが、ツアーレベルでプレーしたのは今回が初めてだった。

「ほろ苦い試合で切ない結末だったけど、もちろん初めて4回戦に進出できたことはうれしい。最後のポイントまで素晴らしいプレーができたと思う。フラビオが第2セットから苦しんでいるのはわかったけど、それでも大変だった。早く回復して元気になるよう祈っている」

 6月のカルロス・アルカラス(スペイン)に対するフレンチ・オープン準決勝で左脚のケガを理由に途中棄権を強いられたムゼッティは続くウインブルドンで初戦敗退を喫したあとハードコートの前哨戦3大会でプレーしたが、1勝しか挙げることができずに今大会を迎えている。

 ムゼッティは次のラウンドで、ジズー・ベレキス(ベルギー)を6-1 6-4 6-4で破って勝ち上がったジャウメ・ムナール(スペイン)と対戦する。

 最初の2試合をいずれもフルセットで勝ち上がってきたコボッリは試合途中に腕の治療を受けながら戦ったが、「練習では痛みはなかった。でもサービスのときに腕に違和感を感じ、試合中に悪化してしまった」と試合後の記者会見で説明した。

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写真◎Getty Images

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